ダメだったという進歩

2017年11月3日

Vol.692

 

つばめ学院の関口です。

 

最近、よく面談で生徒に伝えているお話を書こうと思います。

 

 

ダメだったという進歩

面談では中間試験の結果を反省し、次回に活かすための課題とその対策を話しあっています。

特に「思うような結果が出なかった」と思っている子には、「ダメだったという進歩」を是非知って欲しいと思っています。

 

どういう事か?

 

一生懸命にやって、それでもうまくいかない経験というのは進歩なんです。

「こうやったらダメでした」という事が分かるからです。

 

 

科学は「ダメ」で進歩する

昔話を書きます。

私は大学院で放射線物理学を専攻していました。

そこでの2年間は、「科学者」と言われる方々に囲まれて実験をくり返す日々でした。

 

多くの科学実験では、結果が思った通りにはでません。

仮説をたてて、その仮説に従えば「こうなるはず」と考える結果がそのまま出ることはまずありません。

では、その実験が「失敗」なのかと言えば、そうでもないのです。

 

仮説が違っていた

正確な測定ができなかった

条件が整っていなかった

 

「なぜ思い通りにならないのか」を考察することで、科学研究はじりじり前進していきます。

 

 

勉強も「ダメ」で進化する

試験勉強も同じです。

一生懸命に頑張ったと言える努力をしたのであれば、思い通りにならないには「理由」があります。

その「理由」を一緒に考察し、次回の頑張りに活かすことは実り多い事なんです。

 

「頑張ったけどダメだった」で諦めて欲しくないのです。

その頑張りは必ず前進しているのです。

がっかりする前に、一緒に考えてもらいたいのです。

 

「ダメ」の理由を考えることこそ、本当の進化があると思います。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 


試験の結果が良かった子には、表彰と勝者の「じゃがりこ」を進呈しています。

 

こちらの写真は2科目で得点UPを果たした高校生のものです。

 

後ろ姿すら写真を拒否されたので、机の上の写真で我慢します。。。