子どもに期待しないのは罪である

2017年11月27日

Vol.702

 

つばめ学院の関口です。

 

今日はちょっと辛口記事になるかもしれません。

予めご容赦下さい。

 

 

話しの分かる親

ここ最近、特に感じる事があります。

それが、「話しの分かる保護者の方が多い」という事なんです。

 

これはもちろん良い意味で書いていますので、嫌味を書いているわけではありません。

ご自身が大学を卒業されている保護者の方も増えてきていて、教育投資に理解のある方が増えていると感じます。

 

そしてお子さんの将来です。

「お子さんの将来にご希望はありますか?」

という質問に対して、

「いや、特にこうというわけではなく。ま、本人が好きな事を見つけてしっかり頑張ってくれるなら、それに越したことはないんじゃないかと思います。」

 

このようなお考えに対して、私は100%賛同致します。

いや、嫌味ではなく本当に、です。

ただ、気になるのは、本当に多くのご家庭が、そのような事を言われます。そうではないご家庭がもっとあっても良いのに。とも感じるのです。

 

 

親世代の背景

これは勝手な想像ですが。

 

いまの中高生のご両親世代って、自分が「親の期待」を重荷に感じた方が多かったのではないかと思うんです。

「○○大学程度には入ってもらわんと」

「しっかり一部上場企業に就職して」

「人様に迷惑をかけず、自分の家庭を立派に築け」

 

そういう「期待」を重荷に感じてきた方が多いのかな、と想像したりしています。

そして、この先は私からの「ご提案」です。

 

いまの親世代が意識している(かもしれない)、「我が子に過度の期待をかけすぎず、自分の望む人生を」という考え方は本当に立派な考えです。

ただ、その考え方を少し変えるだけで、また少し違った可能性が見えてくる事も事実です。

 

 

期待をかけましょう!

私はどちらかと言えば、生徒に「大きな期待」をしています。

 

中1で入塾してきた子に、面談で「目指すべき大学」を押し付けたりします。

もちろん、本人が嫌がるものを押し付けませんが、ほとんどの場合で押し付けられた生徒は「まんざらでもない」という表情を見せてくれます。

 

「僕は本当にこんな大学に行けるでしょうか?」

「簡単にいけるとは言わないよ。でも、大学入試まであと何年あるんだよ。その期間、しっかり頑張って辿り着けないとこなんてないだろ?」

 

「期待をかける」という事は「将来の可能性を認める」ことだと思っています。

 

中高生の生徒達は、本当に自分の将来の可能性というものを知りません。

全く分かっていない。

そして多くの場合、「高望みしない」という選択をしてしまいます。

 

そこで「親の期待」がかかったらどうでしょうか?

「あ、自分はそこまで望んでも良いんだ。親が本気で言うってことは、頑張ればきっとそこに辿りつけるんだ」

というエネルギーをもらえるんです。

 

重荷に感じて欲しくない。

そういう、親の優しさは心の底から共感できます。

 

ただし、

そういう「期待を見せない」という事の代償として、お子さんは「自分一人の力で、自分の将来の可能性を広げる」という大仕事をしなければいけません。

 

誰の保証もなく、未熟な子が、たった1人で自分の将来を考えなくてはいけません。

 

そんな時に、

「お前ならできる!お父さん(お母さん)が保証する!!」

と言ってあげる事は最上の応援になるんです。

 

お子さんには、親の期待(希望)を伝えてあげて下さい。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。


中3の入試特訓の様子です。

 

静かな雰囲気の中に、ピリリとした緊張感が張り詰めています。

 

次回はスマホの封印式をやりたいんです。