2017年11月29日
Vol.703
つばめ学院の関口です。
先日、ある生徒のお母様と面談をしました。
その生徒の中の「変化」に気付いてお伝えしたのですが、今日はその「変化」とお子さんの将来について書いてみたいと思います。
ある生徒の「変化」
小学生のころから良く勉強してくれていた女の子です。
中学生になって、更に勉強をしてくれるようになりました。
いつも「どうしよう、どうしよう」と不安な様子を見せながら懸命に勉強しています。
彼女が中学で一気に勉強するようになったきっかけは、「定期試験」にあると考えています。
定期試験という形で、明確に結果が出される。
それが楽しくなったのだと思います。
人と争うのが楽しいのではなく、頑張った結果がはっきり見えることが楽しいのではいでしょうか。
面談での話
彼女の変化を感じて、お母様に1つの方向性をお伝えしました。
「○○ちゃん、最近本当に頑張ってますよね。」
「親としても驚いているくらいなんです。この子にそんな面があったんですね」
「これは、別に競争を煽るつもりではないんですが。この子は将来、成果がはっきり見える仕事をした方が良い可能性がありますよね。」
「え?いわゆる外資系みたいな実力主義の会社ですか?ウチの子はそういう競争は苦手だと思うんですけど・・・」
その面談の場でお伝えしたのは、「何をストレスに感じるか」というお話です。
定期試験で点数が上がったり下がったり。
そういう事を前向きに捉えて前に進める子は、やはり将来も自分の頑張りが評価され、明示される社会の方がストレスなく生きていけると思うんです。
むしろ、「入社年次が高いだけ」や「社内政治をうまく立ち回るだけ」で評価が上がり、その評価プロセスが不透明な集団にいる方がストレスになる可能性が高いのです。
現場で見た「実力主義」
私は塾人になる前の5年間を経営コンサルティング会社で過ごしました。
コンサルタントとしてお仕事をしていた間は、完全に「能力」と「貢献度」だけで評価が決まります。
勘違いされがちなのですが、全てをフラットに評価すると競争が激しくなって人間関係がギクシャクすると思われている気がします。
そんな事はないんです。人間関係はとっても良いですよ。
大切な事なんですが。
良い人はどこに行っても受け入れられるし、嫌な人はどこに行っても煙たがられる。
ただ、「実力主義」と言われる組織において、「良い人である」と「仕事ができる」は切り離して考える。ということです。(相関関係はありますけど)
「ウチの子は、まわりと協調することが得意なので、実力主義は合わない。」
とお考えであれば、ちょっともったいない気がします。
チームとの協調性は、どの組織でもしっかり評価されます。
むしろ、「なんだか良く分からない理由」で評価されている人が集団にいる事が許せない。
そんなストレスってないですか?
「実力主義」や「透明な評価」をうたう組織は、「なんだか良くわからない人」がいる可能性が低いという点でストレスが少ないかもしれません。
そんな事を考えながら、「この子はどんな大人になるんだろう」と保護者の方と一緒に想像している時間は、本当に楽しい時間です。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
先日、あるお母様との面談で質問されました。
「最近は、単語帳(カード)を使わないんですか?」
確かに私も中学生の頃は、カード式の単語帳で覚えていた記憶があります。
最近の主流は、マーカーペンと赤シートのセットですね。(百均で手に入ります)
マーカーを引いておくと、赤シートをかぶせたときにそこが隠れます。
カードのように全てを書き写す必要がないので、確かにこちらの方が効率は良いと思っています。
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