2017年12月1日
Vol.704
つばめ学院の関口です。
今日から12月。
毎年のことながら、「時がたつのは早いもので」と感じてしまいますね。。。
つい先日、ある小学生と面白い会話をしましたので、今日はその事について書いてみます。
算数って使うの?
小学生の疑問は「いまやっている算数なんて、将来は使わないんじゃないの?」というものでした。
買い物の計算をする事はあっても、それ以上複雑な計算はパソコンに任せれば良い。
関数や図形の知識なんて、全く使わないのだからやらなくて良い。
というのが、その小学生の主張です。いかがでしょうか。
「大人になっても使うよ。というか、使えないとバカっぽいw」
「図形の名前なんて使わないよ〜」
「明らかな長方形のことを、”四角”とか言う大人はちょっと格好悪いけどなぁ」
「良いじゃん、四角で」
「うーん、じゃあ、こんな会話を友達同士でする場合は?」
「東京の環状線はさ、皇居を中心として同心円状にできてるじゃん。だから、まあ、環状線がいくら便利とは言え目的地への最短距離を行くわけじゃないよね。だって、円弧に沿って進むわけだから。」
こんな会話をして、頭の中に図形が浮かんでこないようでは、普通に会話をしていても面倒ですよね。
「え?ドウシンエン?エンコ??」
とか、いちいち説明していては会話が進みません。
関数の概念
「じゃあさ、いま俺達がやってる”比例”とかは?使わないよ〜」
「使う使う。君らが俺の部下で、レポートを俺に持ってきたとするだろ・・・」
「うん。君の指摘は分かるよ。昨年に比べて原価が上がっていると。でもね、原価が上がっている事自体が問題ではないと思うんだよ。だって、原価なんて売上に比例するものでしょ。原価率が上がっているなら問題だけど、そこは見ている?もしかすると、変動費よりも固定費の方がよほどコントロールする必要があるのかもしれない。そういう観点からも考えてみてよ。」
という指示を出すかもしれません。そこで
「比例?率??いや、実は私は分数が昔から苦手で・・・」
なんて言う部下に、次の仕事を任せたくなくなってしまいますよね。
どうせなら知ってほしい
算数・数学の概念をしっかりと使い分けるのであれば、指数関数なんかも分かっておいて使いこなして欲しいですよね。
顧客のマネジメント層と話す時の説得力が違うと思います。
「この件が仮に構造的な問題だと仮定します。常に一定の割合でクレームが増える。これは様子見できる状況ではないと思います。なぜなら、係数(正しくは底)がいくら少ないとはいえ、一定割合が続くということは指数関数的に増加していくわけです。気づいた時にはすでに手遅れとなってしまいます。繰り返しますが、指数関数的に増加しているわけですから。」
大人になって、算数や数学の問題を「解く」という経験は確かに少ないかもしれません。
しかし、直ちにそれが「不要」だと言い切ることはできません。
学生時代の「解く」経験が豊富であるからこそ、大人になってから「使う」ことができるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
昨日の教室です。
試験明けにも関わらず、満席状態になるのは塾長としてありがたい限りです。
みんなの頑張りに感謝ですね。
そろそろ、レイアウト変えないと。。。
塾長が一番邪魔になっている気がする夜でした。