2017年12月13日
Vol.708
つばめ学院の関口です。
突然ですが、「ワンチャン」という言葉が嫌いです。
若者言葉が鼻につく、、、自分も歳をとったものだと痛感します。
今日は、そんな「ワンチャン」に関連したお話を書こうと思います。
ワンチャンという言葉
ワンチャンは「oen chance」という言葉からきたようですが、「可能性がある」という意味で使われるようです。
「ワンチャン行くわ」という場合には、「行けたら行く」という意味を持つ場合もあるそうです。
可能性に関してより正確に言うならば、「可能性がゼロではない」という意味を表します。
「それ、ワンチャンあるよね」というような使い方をします。
私が嫌いなのは、この言葉そのものよりも、それを発する時の考え方なんです。
そう考えると、「考え方」自体は決して新しいものではないかもしれません。
ワンチャンは「ない」と考える
そもそも非常に可能性が低い事柄に対して、「可能性はゼロではない」という意味を込めてワンチャンを使います。
別の言い方をするならば、
「ひょっとすると、こういう事が起こる可能性はゼロじゃないよね。」
という感じです。
自分が「望ましい」と思うことに対して使います。
この時の気持ちとしては、完全にレアケースに傾倒していると思います。
非常にレアなケースであるが、起こりうる可能性がゼロではない。
そして、多くの場合、「それ」は起こらない。
物事を「平均的な選択」で考えるのであれば、ワンチャンは「ない」として考えた方が良いと思います。
いろいろな決断をするうえで、ワンチャンにかけるのは好ましいことではないんです。
平均してうまくいくように生きる
大切な事は、レアケースに目を向けるのではなく、平均的にうまくいく方法を考えることです。
「逆張り」は「王道」を選択できる時にこそ意味をなします。
今日の話は勉強からそれてしまっているので、勉強の話に絡めます。
「平均的にうまくいく方法」というのは、勉強でいえば、勉強時間を増やし(2倍にする)て、学校で10位以内に入ることです。
そうする事で、しっかり学力をつけて志望校に合格できます。
(その後の人生にも影響は大きいですが、今日はそこはふれません)
ワンチャンは違います。
「ウチの部活の先輩のお兄ちゃん」が、ほとんどビリ同然から、川越高校に合格した。
というレアケースを引き合いに「ワンチャンある」と言うのです。
全然違いますよね。
「10位以内に入れ」というと「それは無理」という。
でも、
「10以内に入らない」けど「○○さんって、人が川越高校に行った」
というレアケースは信じる。
それでは、うまくいかないんです。
都合の良いところはレアケース
都合の悪いところは平均的
そんな使い回しをしていると、いつまでたっても「宝くじ当たらないかなぁ」と夢見る人になってしまいます。
塾生には、しっかり「平均的な現実」の世界の中で、しっかりと幸せになる方法を掴み取って欲しいと思っています。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
先日から試験を終えた中学生との個人面談をしています。
教室内で面談するわけにいかないので、倉庫で面談。
生徒は「自分の時間だけ」ですが、塾長は倉庫にこもりきりです。。。
強烈に寒い。。。
パソコン画面に教室の様子を写しながら、「暖かそうだなぁ」とつぶやきつつ面談は続きます。