目標の「いっこ手前」が重要

2017年12月15日

Vol.709

 

つばめ学院の関口です。

 

塾内では先週から引き続き、中学生の生徒面談を実施しています。

目的はもちろん、期末試験の振返りと冬期講習、学年末試験に向けての「エネルギー注入!」です。

 

 

目標を立てるのは無駄?

生徒との個人面談では、勉強の取り組み方や試験当日に起きたこと、思った事などをヒアリングします。

その中で課題を抽出して共有しています。

最後には当然、次回の目標点を決めていきます。

 

この目標が非常に重要なんです。

入塾間もない子の場合、「目標なんて掲げたって意味ない」と思う子もいるんです。

 

理由は単純です。

「目標を決めても、それが達成できるかどうかは分からない」から。

という理由です。

 

 

 

目標には「たて方」がある

もし、「目標をたてることに意味はない」と思っている子は、「目標のたて方」を理解していないんです。

 

単純に、「次回は5科で300点取る」とか「次回は数学で70点を取る」とかそういう目標をたてておしまいにしてしまっています。

この状態では、まさに「達成できるかどうか分からない」状態です。

 

目標をたてる意味を理解していると、このような形だけの目標で終わってしまうことはありません。

 

「その目標を達成するために必要な行動は何か?」

という行動指針を導きだすことができるようになります。

 

 

 

目標のいっこ手前

私が生徒達と面談で行っている事は、

「目標のいっこ手前に、もう1つの目標を置く」ことなんです。

 

これこそが、目標設定の「肝」になるポイントです。

具体的にご説明します。

 

今回の試験の結果がどうあれ、次に向けての課題は必ず発生します。

文句なく良い結果を出した子でも、「さらにその上」を目指す課題はあります。

 

「課題解決のためになにをすべきか」を具体的に考えます。

例えば、

課題が一週間前に終わらなかったので、次回は試験一週前に終わらせる。

ワークを2週したけれど、2周目でも間違えた問題があった。次回は間違えた問題はできるまでくり返す。

単語や熟語に不安を抱えたまま試験にいってしまった。次回は前日に試験範囲の単語を全て一気に書けるようにする。

 

そういう行動指針を決めます。

そして、「その行動を完遂して試験に臨む」という事を目標にするんです。

 

点数での目標だけでは、「必ずできる」とは限りません。

しかし、その手前の「行動目標」であれば、頑張れば必ず達成できます。

必ず達成できるはずの目標をしっかり達成できるのか。

 

それを常に観察し、フィードバックをしてあげていれば、非常に有効な「目標設定」になります。

 

そうやって、一つ一つのレベルを上げながら、さらに高い目標に向っていきます。

 

こういう考えは、大人になっても必ず使える技術になるのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。


つばめ学院の教室前です。

 

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