「うっかりミス」の解消法

2017年12月18日

Vol.710

 

つばめ学院の関口です。

 

「うっかりミス」にお困りではないでしょうか?

本当は分かっているのに、試験になると「うっかり」ミスしてしまう。

 

今日はその原因について考えてみようと思います。

 

 

「うっかりミス」はない

いきなりの事で恐縮ですが、「うっかりミス」というものは存在しません。

その点をまずは明確にしておきます。

 

全てのケースにおいて「うっかりミス」ではなく、それは「起きるべくして起きたミス」です。

単に「いつ」「どんなかたちで」発現するのかを予想する事ができいない、というだけです。

確実にある一定の確率で発生するものなんです。

 

重要な結論は、このような「うっかりミス」に対して

「次回は気をつけようね」

というアドバイスは意味がないということです。

 

気をつけたところで、技術が未熟なら必ず再発します。

 

 

「うっかり」の構造

できるはずの問題を間違えてしまう。

落ち着いた場所では正解するのに、本番では間違える。

 

なぜこのような事が起きてしまうのでしょうか。

 

これを「気持ち」の問題ではなく、「技術」の問題として解消したいと思います。

 

単純に「1つのことをこなす」という事と「複合的な条件のもとでこなす」ことは全く別の事です。

計算問題の1つを出されて正解することと、いろいろな計算問題を連続で全問正解する技術は異なる技術なんです。

 

そして「うっかりミス」をする子の多くが、後者の「複合的な条件下」での技術が未熟です。

1つ1つができるのだから、複合的になっても「できる」と思い込んでしまっています。

 

次のイメージを持ってもらうと良いと思います。

「針の穴に糸を通す」

これは誰もができるはずの事です。

「落ち着いてやれば」誰だってできます。

 

では、「100メートルを全力疾走した直後に30秒以内」という条件を加えたらどうでしょうか。

「針の糸通し」も「100メートル走」も個別であれば誰でもできます。

 

しかし、複合的にこなすためには、どう考えてもトレーニングが必要なんです。

 

 

どうやって解消するか

解消方法は簡単です。

普段から「複合的な条件」でのトレーニングを意識するだけです。

 

計算問題を10題こなす。

その時にお子さんは全問正解できているでしょうか?

8題しか正解できないのであれば、本番ではどう転んでも8割以上にはなりません。

「複合条件」は本番の方が複雑になっているからです。

 

「計算問題くらいは満点にして欲しい」というご家庭は多いです。

ただ、普段の勉強で「計算問題は満点」を常に意識して勉強に取り組む子は非常に少ないのではないでしょうか。

 

だからこそ、今からでもできる意識改革が、

「常に満点を意識して学習する」

という事になります。

 

「次回こそは気をつけて」

なんてアドバイスでは、いつまでたっても解消はしないのです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。


先週の土曜日は入試特訓の日でした。

 

少しずつ

 

少しずつ

 

受験生の意識も動いています。

 

「スマホ封印」がじわじわ受験生の間で浸透してきています。

 

「絶対に無理!!」

なんて言っていた子も、友達が封印するさまを目にすると。

 

「やってみようかな」に変わります。