2018年1月15日
Vol.715
つばめ学院の関口です。
先週末はセンター試験でした。
今年もムーミンあり、宇宙人の日誌ありと、なかなか話題のあるセンター試験であったように思います。
是非、ご家庭の話題でも取り上げてもらえればと思います。
今日はちょっと逆説的なお話です。
勉強なんてしなくて良い
ご家庭ではよく「勉強しなさい」なんてお話をしているかと思います。
私も塾では「勉強をする意義」など良く生徒に伝えています。
ただ、前提として大切な事は「勉強なんてしなくて良い」という事ではないでしょうか。
勉強なんてしなくても生きていけるし、義務教育は中学まで。
細かい事を言うならば、義務教育の「義務」は「教育を受けさせる義務」です。
受ける側に義務があるわけではありません。
いつも思うのですが、「勉強する」という事の希少性がなくなってしまうと、とたんにその魅力も薄れてしまうよう感じます。
なんで高校にいくの?
中3の受験生と面談で話をするのは、「なぜ高校にいくのか?」というお話です。
「どの高校にいくか?」ではなく、「そもそも高校に行く必要はあるのか?」です。
当然です。
義務教育期間は終わるのですから、ご家庭がお子さんを高校に通わせる義務はもうありません。
働いてくれればお家に少なくとも「自分が食べる分」くらいは稼いでくれるはず。
その機会を失っていても、高校に通ってまだ「食べさせてもらう」期間を伸ばす理由をしっかり意識してもらう必要があります。
最近はご家庭の中でも「別に高校なんて行かなくたって良いんだよ」とは言いにくいですよね。
「じゃあ、行かない」
と言われても困りますし。
そんな時に塾で「高校なんて行かなくていいのに、なんで行くの?勉強しにいくところだよ、高校。」
と言ってあげる意義は大きいと感じています。
「勉強できる」という環境
学力を上げる以前に、「勉強できる」環境を意識する事は非常に大切ではないでしょうか。
人は「環境」がなくなるかもしれないと思う時の方が、モチベーションは上がります。
そして、「勉強ができる」という環境は成人前の学生に許された特権的な環境です。
大人が「勉強する」環境を身を置く場合には、多くの制限事項が発生します。
そして、だからこそ
「学ぶ大人」のモチベーションは非常に高いのではないでしょうか。
この力学をお子さんの勉強に転用しない理由はないですよね。
ご家庭では言い難いようであれば、第三者の意見を使ってお伝え下さい。
「その環境はいつなくなっても不思議ではない」
という揺るぎない事実を。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
今日の授業風景です。
確かに教室は狭いですが、この利点もあるんです。
高い集中状態ができると、一人一人の距離が近い分だけ、非常に濃密な空気感がでます。
自分一人だけ「テキトー」に過ごすなんて、絶対に許されない雰囲気が勝手に出来上がります。
そして、その雰囲気を牽引するのが、何と言ってもこの時期の受験生なんです。
中1、中2にとってはとても贅沢な環境だと思います。