2018年1月19日
Vol.718
つばめ学院の関口です。
週明けの月曜日は、埼玉県でも雪が降るかもしれない予想だそうです。。。
先程、保護者の方から教えて頂きました。
雪が全く降らない冬も寂しいものですが、降ったら降ったで厄介ですよね。
私の場合は、雪かきする場所が自宅と塾の2ヶ所になるので、「積もる」かどうかに戦々恐々としています。
大昔、、、「雪、つもれー!!」なんて叫んでた子供時代もあったんですが。
主体的に勉強に向かう子
今日のお話は「主体的に勉強に向かう」というテーマです。
やはり、自らすすんで勉強をしてくれると、ご家庭の大人は嬉しくなってしまいますよね。
ですので、今日はその点について考えてみようと思います。
私の考えとして、お子さんが主体的に勉強に向かうためのエネルギーは「楽しさ」と「憧れ」という2方向があるのではないかと考えています。
つまり、
勉強そのものが、やっていて楽しいという「楽しさ」
勉強ができる事が、カッコイイという「憧れ」
この2つのポイントを刺激していく事が、主体的な勉強につながるのではないでしょうか。
今日は、そのうち「憧れ」の方向でもう少し掘り下げてみようと思います。
(両方やると長いので・・・)
手の届くかっこよさ
これまで私が経験した「カッコイイ」をご紹介する形で、お子さんのモチベーションを上げる方法を書いていきますね。
私が高校生の時。
「大学受験をそろそろ始めようかな」と思っていた頃に、3年生の先輩との会話で感銘を受けたことがあります。
その会話の話題は、「カバンの中で一番大切なもの」というものでした。
他愛のない会話の中で、「自分のカバンの中にあるもので、なくしたら一番イヤなもの」という話になりました。
私は同級生達は「財布」や「ゲーム機」など、いわゆる「金目のモノ」をあげました。
ところが、受験生である先輩は違います。
即答で「ノート」と答えたんです。
「財布?まあ、少しは困るけど一番じゃないな。対して金入ってないし(笑)。いまは、、、五千円くらいしか入ってないよ。なくしたら親に泣きつくよ。」
「でも、なんでノートなんですか?」
「俺のこれまでの努力がつまってるからな。これがなくなったら、俺は明日からどう勉強していいか分からねーよ。」
「だったら、参考書の方が大切なんじゃないですか?」
「は?バカかお前?参考書なんて”金で買える”だろ!金出せば手に入る参考書なんて一番じゃねーよ。」
この会話を通じて、私は「お金」以上の価値を知り、そんな「お金以上のもの」を持っている先輩をカッコイイと思いました。
是非ともお子さんに、「お金では買えないノート」のお話をしてあげてみて下さい。
ノートのハードルが高いなら、教科書や参考書でも良いです。
自分が間違えた問題に、しっかりと☓が付いていたり、自分が大切だと思う事にマーカーの引いてある参考書は、「お金では買えないもの」です。
わけが分からないかっこよさ
お子さんの「全く手が届かない」ところにかっこよさを感じる事もあります。
勉強においては、これも非常に重要なファクターになると思います。
今日の画像にのせているのは「シュレディンガー方程式」という量子力学の分野では基礎となる式の1つです。
私は大学院で物理学を専攻していたので、このマニアック極まりない方程式を知ってはいます。
(もう解けません)
この式を初めてみたのは、やはり高校生の時だったように思います。
もちろん、まったく訳が分かりません。
「数式なんだよ」と言われたところで、「いや、数なんて”2”しかねーじゃん。式じゃねーよ」
と感じたことを覚えています。
ただ、この全くわからない数式を見て、そしてこの方程式を「解く」人がいると知って、なんかカッコイイな。
と感じたことは確かです。
「なんだか分からないもの」に圧倒される経験というのは、子供の知性を大いに刺激するのではないでしょうか。
もし、ご家庭の中で英語を話せる方がいれば、是非ともお子さんの前でネイティブと会話する姿を見せるべきです。
ITをお仕事にされている方がいれば、ソースコードをお子さんに見せてあげて下さい。
ご家庭の中だけでなく、博物館や研究所(和光なら理研の一般公開!!)に連れていくのも良いと思います。
絵画や音楽も素敵だと思います。
お子さんにとって、「なんだか分からないけど、自分に見えない(感じられない)何かを受け止める人がいる」。
と感じることはとても大きな刺激になるのではないでしょうか。
そして、一言言ってあげれば十分です。
「勉強を頑張ると、ああいうものが分かる大人になれるんだよ」と。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
木曜日に、、、
またも塾長は席を追われました。
ゴミ箱の隣のラックにMacを載せて作業です。
ありがたい気持ちと切ない気持ちが同居しています。