自分を知る方法

2018年1月31日

Vol.722

 

つばめ学院の関口です。

 

今日は私自身について少し書いてみようと思います。

私が塾人として仕事に向かう考え方です。

 

 

出会った言葉

いつ、どこで、どうやって出会ったのかは忘れてしまいました。

ただ私が学生だった頃に出会った言葉があります。

 

「人は仕事を通じて自分が何者かを知る」

 

という言葉です。

ちょっとググっても誰の言葉なのか見つからないのですが、確実に私の頭の中には残っているんですね。

 

つまり、

「私は社交的で人と話すことが得意」

「私は細かい事実を積み上げて書類を作るのが得意」

「私はなにか物理的なモノを作り上げるのが得意」

 

なんでも良いのですが、そういう得手・不得手というものは自分だけでは分からないという事です。

全ては「仕事」を通じて、他人が喜んでくれるレベルで自分が提供できるものは何かを確認するという考えです。

 

 

仕事を通じて「自分」を知った

そんな言葉を信じて、私は仕事を始めました。

ビジネスキャリアのはじめはITのエンジニアです。

その後にコンサルティング会社に転職しました。

 

一貫してまわりに喜んで頂けたのが「プレゼン能力」でした。

それまで、人前で話す事に苦手意識はないものの、得意だと思ったこともありませんでした。

ただ、人の時間をもらって話すのであれば、「このくらいはやる」だろうという程度の考えは持っていました。

 

実際にやっていみると、その「このくらい」が喜んで頂ける。

よろこんで頂けるなら、私もうれしいので「このくらい」はより大きくなる。

そんな好循環で、「プレゼンをやらせるならアイツが良い」とご指名を頂けるようになりました。

 

塾の仕事を初めてからも、私が一番意外だった事は「このブログ」です。

 

学生時代は「書くこと」が大嫌い。

夏休みの読書感想文は、小4で書いたものを小5、小6と使いまわしたくらい嫌いです。

(奇跡的にバレませんでした、、、)

 

2014年のはじめに、自分の苦手な事をやってみて、自信をつけようと軽く思ったのを覚えています。

そこで、最も苦手な「継続する」ことと「書く」ことを組み合わせて、ブログに行き当たりました。

自分でも泣きたくなるほど稚拙な文章をひたすら書き続けて、少しずつ人の目にも触れ、お言葉を頂けるようになりました。

 

いまでは「あんなブログを書きたくて」と言って声をかけて下さる方もいる程です。

これは自慢でも何でもなく、私にとっては単純な驚きであり喜びなんです。

 

 

生徒に知って欲しいこと

そんな経験を通じて、生徒達に知ってほしいことがあります。

 

1つは「自分の得意」は自分だけでは分からないということ。

 

これは絶対に分かりません。断言できます。

勉強でもスポーツでも良いですが、まずは偏見を持たずに前向きに取り組むこと。

そこで、自分の特性が分かります。

いきなり上手くできることもあるでしょう。

何度やってもダメなものも、きっとあります。

ずっとダメだったけど、ある日突然にできるようになる事もあります。

 

いずれにせよ、「仕事」という外に向っての活動だけが自分の特性を知る唯一の方法なんです。

「仕事」は社会人にならなくてもできます。

自分なりの勉強法を考えて、人に教えてみても良いです。

先生の言うことを忠実に実行して、その難しさを体現し、まわりに伝えるので良いでしょう。

誰もが必ず「何か」を持っています。ただ、その「何か」は自分にとっては当たり前なので、人前に出さなければその価値が判定できないのです。

是非とも、いろんな活動(できれば勉強)に取り組むなかで、「自分」を知って欲しいと思います。

 

もう1つは、私自身の価値は生徒がにぎっているという事です。

私は未だに「自分の価値」をつかみきれていません。

もしかすると、一生つかめないかもしれません。

一人では、自分が「価値ある人間」であると感じる事ができません。

全ては、生徒・保護者の方が喜んでくれる事。そのことでしか、自分の「価値」を感じることができないのです。

だから生徒には知って欲しい。

「君の頑張りは僕の希望でもある。君が頑張る事で、少なくとも僕という一人の人間を幸せにすることができている事は知っておいて欲しい。」

 

そう、生徒達には伝えていきたいと思っています。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。