英語より大切なもの?

2018年2月9日

Vol.726

 

つばめ学院の関口です。

 

今日は私がふと感じた事について書いてみようかと思います。

 

 

英語よりも大切なもの

こちらの文章をご覧下さい。今日のお話について英語で書いてあります。

 

I think that it is important for Japanese people to study English but it seems more important to be able to use Japanese more accurately than that.

Because recent advances in AI technology are remarkable. With this technology you can instantly translate Japanese into a foreign language.

However, the premise is that "Japanese can be used accurately".

 

この英文は私が書いたものではありません。

私は「日本語で」文章を書いて、Google翻訳にコピペしました。一瞬で翻訳されます。

クリック1つで正確に読み上げてくれます。

 

さらにすごい点は、以下です。

【フランス後】

Je pense qu'il est important pour les Japonais d'étudier l'anglais mais il semble plus important de pouvoir utiliser le japonais avec plus de précision que cela.

Parce que les progrès récents de la technologie AI sont remarquables. Avec cette technologie, vous pouvez instantanément traduire le japonais dans une langue étrangère.

Cependant, la prémisse est que "le japonais peut être utilisé avec précision".

 

【ロシア後】

Я думаю, что для японцев важно изучать английский язык, но, как представляется, более важно использовать японский язык более точно, чем это.

Потому что последние достижения в области технологии ИИ замечательны. С помощью этой технологии вы можете мгновенно перевести японский язык на иностранный язык.

Однако предпосылка заключается в том, что «японцы могут быть использованы точно».

 

【中国語】

我认为日本人学习英语是重要的,但是能够比以前更准确地使用日语似乎更重要。

因为AI技术的最新进展是显着的。 借助这项技术,您可以即时将日语翻译成外语。

但是,前提是“日本人可以准确地使用”。

 

すべてクリック1つで切り換えできます。

(もう正しいかどうかの確認すらできません、、、)

 

 

「英語が使える」という事の価値が下がっている

テクノロジーの進化によって、「英語が使える」という技術そのものの価値が下がってきているのではないでしょうか。

かつて(私が大学生くらいの頃)は、英語を自動で翻訳するなんで空想上の出来事でした。(翻訳こんにゃく)

 

しかし、いまの時代は空想上の事がこれほど簡単にできるようになったのです。

ソフト面だけではありません。我々はこの技術をスマホに搭載し、いつでもどこでも使えます。

音声入力を使えば、いきなり外国人に話しかけられても平気です。

 

さて、この技術はこれから確実に向上していきます。

停滞する事はあっても、技術が下がることはあり得ません。

そういう世の流れを想像しながら思う事があります。

 

もしかして、「英語を使える」より「正確な日本語を使える」方が価値が大きいのではないか?

 

という事です。

英語が話せても、それは1言語です。

しかし、「日本語+テクノロジー」であれば多言語対応が可能です。

 

ただし前提があります。

それは「日本語を正しく運用する」という技術が必要であるという事です。

技術が進歩したからと言って、「勉強しなくて良い」という事にはなりません。

 

事実、私は今日の冒頭で書いた文章を「日本語」で書きましたが、その時には「英語に翻訳しやすい日本語」をかなり意識しました。

「外国語に翻訳しやすい日本語」をつかいこなす技術というのは、今後の世の中では大きな武器になるのかもしれません。

 

 

ぐるりと回って戻ってくる

「英語を使える」より「正確な日本語を使える」方が価値が大きい。と書きました。

 

では、小中学生が「英語」を勉強する必要はないのか?

むしろ逆だと思います。

だからこそ、「英語」くらいはできないといけない。そう思います。

 

なぜなら、「英語」を勉強することによって、私達は「英会話ができる」という以上の事を知ることができるからです。

それは、

英語という言語の体系や、日本語という言語体系の特異さです。

 

私が「英語に翻訳しやすい日本語」を書いた時に2つの点を意識しました。

・主語と述語をできるだけ近づける

・主語をできるだけ明確にする

 

英語を勉強していれば当然知っている(体感している)べき2点です。

日本語はどうしても「主語」と「述語」が遠くなってしまいやすい言語です。他方、英語の主語・述語関係は「主語」と「動詞」の関係と考えれば、必ず文頭です。

また、必ず主語を使う英語に比べると、日本語は主語が省略されやすい言語です。

こういう事は、やはり英語を勉強してみないと体感できない感覚だと思います。

 

「科学」を直接使う人は少ないかもしれません。しかし、「科学」を学ぶことで「科学にできる事とできない事」を知ることが可能です。

「情報技術」も同様です。プログラミングを日々する人は少ないでしょうが、情報技術の基本を知っておくことで「どこまでコンピューターができるか」を知ることができます。

 

もしかすると「英語」がそんな存在になる日が来るのかもしれません。

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。

 


木曜日の夜はありがたい事に授業の子で満席です。

 

自習生には申しわけないのですが。

 

とはいえ受験も間近。

家で一人で勉強するより、塾の教室で勉強している方がなんとなく安心だそうです。

(黙々と集中できているんだから、家でもできるよ。と思うのですが・・・)

 

そこでこちらの写真です。

倉庫から机と椅子を持ち込んで、無理やり席を増やしました。

 

ありがとうございます。