勉強とコーラの話

2018年2月16日

Vol.727

 

つばめ学院の関口です。

 

少し間があいてしまいました。

またしっかり再開していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

今日は是非ご家庭でお話してもらいたい事を書きます。

「勉強」の意義を効果的にお子さんにお伝えする方法です。

 

 

 

圧倒的多数の意見

今年の大学受験は芸能人が「一念発起」して大学にチャレンジする企画がありました。

 

青学の受験にチャレンジしている田村淳さんは、

「学歴がずっとコンプレックスだった」

とインタビューで応えていますよね。

 

私のような門外漢からすれば、「お笑い芸人なんだから、学歴いらないじゃん」と思ってしまいます。

でもご本人はそうでないようです。

 

実は私が知る限りの大人は、勉強に対して以下の2通りの反応をします。

・勉強をしてきて良かった

・もっと勉強をしておけば良かった

この2通りです。

 

この事が意味する事は明確です。

 

ほとんどの大人が「勉強をする」という事に意義を見出しています。

 

・勉強なんてしなければ良かった

・勉強してこなくて正解だった

という意見はほとんど聞かれません。

 

「勉強」という言葉が示す内容による部分もあるかとは思いますが。

 

 

なぜ子供には伝わらないのか

世の大人がこれだけ大切にしている「勉強」の価値。

お子さんに伝われば素晴らしいですよね。

 

でも伝わらない。

 

それはなぜか?

 

「勉強の価値」を理解するためには、「勉強」や「経験」が必要だからではないでしょうか。

 

つまり、いくら勉強の意義を「勉強しない子」に問いても、それは伝わらない。

その意義を知るのは、まさに「勉強」をもってする事だからです。

 

塾でも小学生に金融・科学・技術の話をしたりします。

話を理解した子には、「こういう話って意味あるでしょ」とは言えます。

でも話を知らない子にその価値を伝える事は非常に難しい。

 

これは話し方がまずいのではなく、学びの本質がそういう事なのだと思います。

 

 

コーラの味を説明せよ

小中学生にこの事を理解してもらうために私が使う技があります。

 

「ここにコーラを飲んだことない人はいなかな?うん。いないね。じゃあ、俺がコーラを知らない人だとして。その味をどう説明する?コーラがどういう感じで美味しいか説明してみてよ。」

 

コーラの味を説明するなんて意味がないですよね。

口で言うくらいなら、さっさと飲んでしまえば分かること。

コーラが貴重品になっている世界なら言葉で説明する必要もあるでしょう。

でも、誰でも自動販売機で簡単に手に入れられるコーラなら味見するのが一番早いです。

 

勉強も同じです。

 

勉強が限られた特権階級のみに許された権利であれば、言葉で説明する必要もあるでしょう。

でも私達の世界はそうではない。

目の前に教科書もノートもある。おまけに先生までいる。

 

とりあえずやってみる。

が正解です。

 

「とりあえず」で「全力」です。

 

とりあえず全力を出せる子は、必ず「勉強の意義」を理解します。

いや、体感します。

 

体感しているからこそ、「勉強の意義」を問うことはありません。

 

「勉強の意義」は常に「勉強しない側」から発するものかもしれません。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。


昨日の18:00の教室です。

 

大和中の学期末一週間前をむかえ、自習生が多く詰めかけるようになりました。

夕方の時点ですでに残席わずか。

 

夜は完全に満席状態になりました。

おかげで塾長がモバイルPCを広げるスペースもなくなりました。。。