新生活を向かえる前に・・・

2018年3月13日

Vol.730

 

つばめ学院の関口です。

 

県立高校入試が終わりました。

細かい反省と課題はあるものの、中3生全員の受験を笑顔で終えられたことは非常に良かったのではないかと思っています。

 

さて、今日はそんな受験を終えたばかりの中3生に向けたお話を書きます。

 

 

鉄は熱いうちに打て

よく「鉄は熱いうちに打て」と言われます。

熱い鉄は形を変えられますが、冷めた鉄はいくら打っても形が変わらないからですね。

 

では、中高生における「熱いうち」というのはいつなのか?

というお話です。

 

私は大きく2つあると考えています。

「小学生」と「受験終わりの中3生」です。

 

この2つの時期は本当に「熱い鉄」です。

柔軟に形を変える事ができるし、その形で「冷めた」場合には良い習慣が「安定」します。

 

 

何をやっているのか?

つばめ学院には受験を終えたばかりの中3生達がいます。

この子達がいま何をしているのかお伝えします。

 

当然ですが高校の英語と数学を勉強し始めています。

塾で学習をしながら、宿題は「少し多め」だと感じる量を出します。

一般的な感覚とは違うはずです。

合格発表からまだ一週間も経っていない中3に「少し多め」の宿題を出します。

本来なら「お疲れ様、少しゆっくり」という時期に「宿題」を課すのです。

 

理由は単純です。

「塾以外では全く勉強しないのが、この時期の中3生」だからです。

学校は卒業式の練習だけして、すぐに帰ってきます。

部活もなく、他にやることもない子は自由な時間を謳歌しています。

もちろん、受験が終わった子に「また勉強!」を強制するつもりはありません。

私のメッセージは、「自由な時間のほんの少しを勉強に割いておこうよ」というだけです。

 

 

決定的に大切なこと

多くの子が勘違いしていることがあります。

「あとは高校入学までのんびりしても自分は変わらない」という事です。

 

変わりますよね。大きく。

 

この時期の中3生というのは、いうなれば一年間鍛え抜いたスポーツ選手のようなものです。

毎日、ストイックに練習をして生活習慣まで試合に向けて調整した状態です。

身体は軽く、体脂肪率なんて限りなく理想値に近い。そんなイメージです。

 

その子が、この先の1ヶ月間、何もせずにダラダラと過ごして「変わらない」わけがないのです。

熱い鉄はすっかり冷めて、残念な形で固まります。

そうならないように、いまのうちに「高校生としての勉強姿勢」を固めることが非常に大切な事です。

 

「高校に入ったら、またちゃんとやる」もウソですから気をつけて下さい。

4月の入学式を迎えたら・・・

もちろん、勉強に対するモチベーションも高いかもしれません。

しかし、

通学経路が変わります。

制服が変わります。

部活が始まります。

新しい友達関係を構築します。

 

新生活というのは忙しいのです。

優先事項が多いです。最初の試験は入学してからまだ1ヶ月も先です。

「勉強を後回しにする理由」には事欠かないのが新生活。

 

その警戒すべき新生活を前に、

「最低限でもこのくらいは・・・」という感覚をつかんでおくことは、この後の3年間を決定するくらい大切な事なんです。

 

せっかく身に付けた勉強体質。

こからの2ヶ月で台無しにはしないで下さい。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。