小学生のうちにしておくこと

2018年4月8日

Vol.733

 

つばめ学院の関口です。

 

新年度が始まりました!

つばめ学院も明日から新年度の通常授業を開始します。

 

実は本年度からは新たに「専任講師」が増えるので、小学生の在籍枠を一気に増やせることになりました!

教室の狭さが原因で、中学生はなかなか募集数を増やせないというジレンマがありますが、小学生はこれからどんどん増えても大丈夫です!

 

とういことで、本日は小学生のお話を書きます。

 

 

中1ギャップをご存知ですか?

毎年のようにこの時期になると、「中1ギャップ」というものが発生します。

実際に自覚されるのは夏以降になると思います。

 

具体的にどういう事かというと、、、、

「小学生までは全く勉強で困っていなかった子が、中学に入るといきなり勉強についていけない」という現象です。

 

なぜこのような事が起きるのか?

それを小学生のうちから知っておく事は非常に重要なんです。

ぜひ、この機会に構造を理解しておいて下さい。

 

 

小学校には落ちこぼれはいない?

中1ギャップが起きる原因の一番は、小学校で「勉強に困る子」がほとんどいないという事実です。

いまこのブログを読んで頂いている方の多くも、

「我が子が小学校の勉強についていけなくて困っている」

という方はほとんどいないと思います。

 

そして、そういう子の中から「中1ギャップ」に巻き込まれる子が出てきます。

なぜか?

そこには構造的な問題があるんです。

 

ご自分が小学校の先生になった事を想像してみて下さい。

クラスに30人の児童がいます。

もちろん、勉強の得意な子や苦手な子がいます。

なんとなくですが、1番から30番まで頭の中で並べることはできますよね?

 

では、小学校の先生は誰に向って授業をしますか?

 

私が担任であれば、だいたい「28番目」の子が付いてこられる授業をしたいと思います。

小学校のうちに「勉強が苦手」になってしまう事は避けたいからです。

クラスに2名程度であれば、後から補習などでしっかりケアしてあげれば大丈夫だと思います。

逆に「30番目」に合わせてしまうと、授業の進度が遅れてしまうので、これはこれで問題です。

 

これは「構造的な問題」ですので、小学校の先生が良いとか悪いという事ではありません。

「まあ、心ある先生ならそう判断するよね」という事ではないでしょうか。

 

 

中学に入って顕在化する事実

中学校の授業がそのままであれば問題は起きないのです。

ただ、そこは小学校とは違います。

 

先程「何番目に合わせるか」というお話をもう一度考えます。

ここで授業のターゲットは「28番目」ではなく「15番目」に変わります。

つまり、30人の真ん中です。

 

真ん中の生徒が付いてこられるように授業を組まないと、カリキュラムが終わりません。

必然的に中学の授業は「全体の真ん中」あたりをぼんやりと意識した進行になります。

 

そこで困ってしまうので、「16番目から28番目」の子達なのです。

小学校までは「まあ苦手教科はあるけど、特に困ることはないし」という感覚です。

それが、中学に入っていきなり「説明が早すぎる、、、、」となります。

そして、そのスピードに耐えうる力を養成できていないので、そのままズルズルと引きずられれしまいます。

ここに「部活」の問題が大きく関わることになるのですが、今日のブログでは扱いません。

 

 

「小学生のうちにしかできない事」というのは、間違いなく勉強にもあるんです。

しかし、そのことに気付いて発信する人が少なすぎるので、問題が隠されている現状があります。

 

せっかくのご縁です。

このブログを読んだ方には、せめて知って欲しい事です。

この問題に「悪者」はいません。しかし、行動しないとお子さんが「貧乏くじ」をひかされる可能性は否定できません。

 

 

【追記】

このような状況を踏まえ、本年度からつばめ学院では小学生にも全国規模のテストを受けてもらいます。

「中学受験をしない」小学生を対象とした、数千〜1万人規模の全国模試です。

しっかり偏差値や苦手問題を把握して、基礎力をつける必要があるのか、応用問題を強化するのか。客観的な指標をもとに判断して、中1ギャップなど吹き飛ばす力強い小学生になって頂きます。