「計画」は力なり

2018年5月14日

Vol.743

 

つばめ学院の関口です。

 

先日の土曜日(5月12日)になりますが、つばめ学院では中学生を集めて「勉強計画」を作成してもらいました。

ちょうど大和中は試験2週間前に入ったところでした。

 

 

的確な学習計画は大切

どんな状況にいおても過不足のない計画というものは大切です。

私も塾で働く前のビジネスマン時代には、仕事の内容によっては計画の立案と実行管理ばかりをしていた時期もあります。

「計画」というのは、お子さんが世の中にでて直接「使える」技能の1つかもしれません。

いまのうちに身に付けておくと重宝しますね。

 

これほどまでに大切な「計画」ですが、中高生と話をしていると、その重要性に気付いていない子が多いことを痛感します。

「なぜ計画が大切なのか」この問に応えておく必要がありそうです。

 

私が考える「計画が必要な理由」には2点あります。

個々に書いていこうと思います。

 

 

堂々と休むための計画

これは私がIT企業で働いていた時に先輩から教えてもらった事です。

「僕らは仕事が進んだ時に胸をはって休めるよう、計画が重要なんだ」と言われました。

 

計画ができ、その計画の中では「期限通りに必要水準に達するために必要な事」が表現されています。

もし「今日の分」の作業が滞りなく終わっているなら、今日はもう終わりにする事ができます。

なぜなら、明日以降も計画通りに進めていけば期日には確実に終るからです。

 

勉強計画の例で言うならば、

「今日の分の勉強が早く終わって、1時間余裕ができた」

という状態です。

もちろん「追加で勉強する」という選択でも良いし、「休む」という選択でも良いわけです。

しかし計画がない場合はどうでしょうか。

せっかく「今日の分が終わった」としても、本人はその事を自覚できません。

 

休みをとるにしても、「やらなきゃ・・・」という後ろめたさを持ちつつ「休む」ということになります。

これでは気持ちをリフレッシュする事はできません。

 

 

遅れた事にすぐに気づく

じつはもう一つのこちらの理由の方が大切です。

「遅れた」という事に早期に気付いて対応をとることができるのです。

 

定期試験の例で書きます。

今回は定期試験までの2週間を対象に計画をたてました。

 

この計画の中には「これくらいは勉強したうえで試験に臨みたい」という具体的な内容が示されています。

 

もしこの計画がなかったらどうでしょうか。

「このくらい」という内容は個人の頭の中にぼんやりある程度です。

そして、勉強が遅れぎみだったとして、、、

その遅れに気づくのは「試験の3日前」というのはよくあることです。

さらに、「3日前」に気付いても、遅れが大きすぎて、その時点ではリカバー不能な状態ではないでしょうか。

 

結果として、不本意ながら不完全な準備で試験に臨みます。

試験の点数もまた、不本意なものに終わります。

 

中学生から「計画」の力を研ぎすませていけば、大学受験では非常に大きい力を発揮します。

「計画」の理想を言えば、高3の4月の段階で「東大合格」までのスケジュールをひくことは可能です。

そのスケジュールの価値は何かといえば、

4月の段階で「今日の勉強が(東大合格に対して)遅れている」ことの気がつけるという事です。

 

4月に気付いた遅れは週末に勉強量を増やせば対応できます。

12月に気付いた遅れは、残念ながら志望校を変えるしかありません。

 

 

お子さんは計画的に勉強していますか。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。