2018年5月26日
Vol.748
つばめ学院の関口です。
日に日に暑さが増してきて、夏の訪れを感じさせる日が増えていますね。
塾の人間としては、やはり「夏が近づいてきている」と感じるだけで、テンションがどんどん上がってしまいます。
職業病でしょうか。。。
つばめ学院では夏期講習からの入塾生を募集中です。
狭い教室ですから、定員に達し次第締切とさせて頂きます。
是非お早めにご連絡頂ければ幸いです。
和光市内の中学生は先日やっと中間試験が終わり、ほっと一息ついたところでしょうか。
塾生たちからは悲喜交交の感想が聞かれます。
そんななか、私は個別に生徒面談を実施しています。今日はそのお話を書きます。
生徒面談にて
この時期多くの生徒と面談で話をしていきます。
先日の面談で、ある生徒と志望校の確認をしました。
この子は中学2年生の生徒です。志望校をいっしょに決めたのは小6の時でした。
「最初は志望校の確認ね。○○高校が第一志望、”変わりなし”で良いかな。」
「先生、あの、、、」
「ん?なに?」
「その志望校なんですけど、、、△△高校にしようかな」
その子は小6の時に決めた志望校を変えたいと言いました。
もちろん、生徒の志望校は気が変わったら「いつ変えても良い」という事で決めています。
ただ、変えるには理由が大切ですよね。
「なんで、△△高校にしようと思うの?」
「だって、、、今の成績じゃあ、○○高校は受からないですよね?」
「うん。無理。(バッサリ)」
「げっ!ストレート、、、だから変えようと思います。今の私だと△△高校くらいなら受かると思うんです。」
「だめ!(かぶせぎみ)」
「なんでですか?このままじゃ、絶対無理だよぉ」
志望校を変える事を禁止したりはしません。
目標を高く変える事も、低く修正することも。時々の判断として大切な事です。
ただ、今回のケースは容認できる理由ではありません。
「そもそもの考え方」が間違っているからです。
君は「どこ」を見ている?
「じゃあ、質問するよ。今の自分では無理だと判断したのは何を根拠にそう思ったの?」
「今回の試験。。。いや、前回の試験もそんなに良くなかった。。。だから。」
「うん、分かった。君がそう思う気持ちは分かるよ。じゃあ、次の質問ね。君は今の成績と今の勉強に満足してる?自分なりにこれが精一杯と言える?」
「・・・いえ、全然やってない」
「だろ(かぶりぎみ)。俺もそう思う。全然とは言わないけど、もっとできる事があるはず。というか、ある。」
中高生が陥りやすい穴がここにあります。
点数が振るわないと、自分は「勉強ができない人間だ」といとも簡単に思ってしまうという事です。
「自分が大した努力もしていなかったとしても」です。
「あのね。。。順番が違うと思うんだよ。君は自分自身に対して”まだやれる事がある”と思っている。もちろん、俺もそう思う。だとしたら、どうやったらそれをできるか考える事が先。もちろん、一緒に考えよう。」
「はい。でも今のままじゃ、、、」
「今のままにはしないの!「”今のワタシ”が入れる高校」なんて考えなくていい。「”1年後のワタシ”が入りたい高校」をしっかり考えてくれ。そのために何をするのか?それを考えるのが面談の目的なの。」
人はかならず「ゆるむ」という事実
今日のブログでお伝えしたい事は、「人はかならずゆるむ」という事です。
いくら気持ちを強くもって、「絶対にあそこにたどり着くぞ!」と目標を決めたとしても。
その後に、いろいろな障害がふりかかってきます。
そういう中で、まだ未熟な中高生が最初に掲げた旗を掲げ続けることは難しいのです。
定期的に話を聞いて、その障害を共有し、いまにも下ろしかけた旗を一緒に掲げ直す。
それが塾にとっての面談ではないかと思うのです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。