入塾面談で大切にしたいこと

2018年5月28日

Vol.749

 

つばめ学院の関口です。

 

6月から入塾してくれる生徒の入塾面談をしました。

つばめ学院では基本的に、保護者・生徒と塾長の3者面談形式で入塾面談を行います。

 

今日はその入塾面談でお伝えしている事を書きます。

 

 

勉強は誰のためにやるの?

いくつか大切なお話をするのですが、その中の1つに「君は誰のために勉強するの?」という話があります。

 

どうでしょう。

お子さんにどう伝えるか考えてみて下さい。

「誰の」ために勉強をするのか?です。

 

多い答えとしては、「将来の自分のため」があるかと思います。

「いま勉強をする」ことで、将来の自分が「お金を稼いだり、安定した職についたり」することができる。

そんなお話です。それも間違っているわけではないと思います。

 

ただ、本当にそれだけか?

と疑問には思います。

そもそも、このお話はやや時代遅れ感が拭えません。いくら勉強したところで、お金に困ったり、職を失ったりする例は枚挙に暇がないからです。

 

入塾面談でお伝えしたいのは、

「君が勉強するのは、世のため人のため。そして、君にとって大切な人を幸せにするためなんだ。」

という事です。

 

 

3者面談の意味

この面談を保護者の前でするのは意図があっての事です。

小中学生に分かってもらいたいんです。

「君が勉強するのは、まずは大切なご両親のため。もし、君がいい加減な事をすると、お父さんやお母さんは”ちゃんと教育をしない人”と思われてしまうんだ。」

という事を伝えます。

 

小中学生が勉強をしっかり頑張る事は、立派な親孝行です。

「親孝行は大人になってから」なんて思っている子もいますが、とんでもない事です。

誰もが1番になる必要はないですが、親から見ても「立派」だと思える姿勢で勉強をすることは立派な孝行です。

親に偉そうな事を言うのは、その後にしてもらいたい。

 

この事を実感として理解してもらうために、親の同席は欠かせない要素です。

 

 

人は他人のためにしか頑張れない

勉強を「自分のため」にしてしまうとマズい理由はもう一つあります。

それは、「人は他人のためには頑張れるが、自分のためだと怠けてしまう」という事です。

 

少し考えれば分かると思います。

「すべて自己責任」というのは、実際は非常に厳しい考えですが、小中学生には響きにくいものです。

なぜなら、

「どうせ自分が困るだけ」なら、手を抜いても咎められる筋合いはないからです。

 

でも、本当はそうではないのです。

誰しも「未来で出会う大切な人を幸せにする」ために、いま勉強をするべきなんです。

その「誰か」は、生涯の伴侶かもしれない、家族かもしれない。

ビジネスパートナーの可能性もあるし、ひょっとしたら会ったこともない遠方の友人かもしれない。

でも、必ず「誰か」を幸せにするために、我々は生きて社会生活を送ることになります。

 

だからこそ、「他人のために」頑張ってほしい。

人は「自分のためだけ」では頑張りに限界があります。私だってそうです。

でも、「他人のため」には自分では信じられないくらいの力が出ることがあります。

 

勉強は世のため人のために にして欲しい。

 

入塾する新たな仲間には、その事を良く分かって欲しいと思っています。

 

 

お子さんは「誰のため」に勉強していますか?

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。