2018年6月3日
Vol.752
つばめ学院の関口です。
お子さんは普段、どのようにして勉強していますか?
一人で勉強をしますか?
お友達と勉強をしますか?
今日はその事についてお話します。
孤独に努力を積み上げる
先に結論を書いておきます。
現場で多くの生徒を見た経験を踏まえても、「孤独に努力を積み上げる」ことができない子は成績を上げることができません。
その事に「向き合う」ことが、成長への第一歩だとすら思っています。
「お友だちと一緒に」という勉強スタイルを貫く限り、成績が上がる可能性は非常に低い事は合理的には理解できる事かと思いますが、反論も多い事も事実です。
もっとも多い反応は、「私は友達と一緒でもできる」「私は友達と一緒でも成績が上がった」という反論です。
ただ、これは反論にはなっていないですよね。
特殊な例として、友達と一緒の方が成績が上がる子がいたとして。
「多くの子にとってはそうではない」事を何一つ反証することはできません。
(この場合、巻き込まれた”友達”には同情しますが)
いま教室で起きていること
つばめ学院の生徒は、みな「孤独に努力を積み上げる」ができているのか?
と言われそうですが、なかなかそうはいきません。
ただ、それに向けた変化が見られるのが今の時期です。
中3生は少しずつ「友達と距離を置く」ことができはじめる時期です。
受験の意識が低いうちは、一緒に来た友達と同然のように近くに座りたがります。
受験の意識が高くなるにしたがって、、、「友達だからこそ離れて座る」ができるようになります。
気持ちが受験に向かっていないうちは、「友達と話す」の内容を勘違いしてしまっているのです。
「昨日のテレビの話」
「今日の学校の話」
「最近のゲームの話」
こういった内容が、「話してしまう」の内容だと思っています。
受験生が真に気をつけないといけないのは、そうではないんですね。
(小声で)
「消しゴム忘れちゃった、、、ちょっと貸してくんない?」
「あ、、いいよ。はい。」
「これ、使いやすな。どこで買った?」
「いや、ふつにヨーカ堂だけど。」
「まじかよ。俺も買おう。」
「良いよ。高くないし。」
という会話です。相手のペースを崩すには十分な内容ですが、話しかけた方にも悪意はないし、話しかけられた方も断りにくい会話。そういう会話の積み重ねが、お互いの時間を意識を少しずつ削っていってしまいます。
本気の受験生は、このような会話にこそ警戒をします。
そして、自然と「お互いが無意識に邪魔をしてしまわない環境」をしっかり作れるようになります。
友達を大切にすること
受験生にとって友達を大切にするということは、「友達の時間と空間」を大切にすることです。
友達だからいつも一緒。では、単純すぎます。
本当に友達の事を大切に思っているならば、「その子がいま何を大切にしたいか」を思いやることができ、またそれを尊重する行動がとれるはずです。
この時期の受験生に良く話すのは、「友達と心中してはいけない。友達に心中を強いてはいけない。」という事です。
中学の友達関係は、大人になっても継続する関係もあり、卒業したとたんに途切れてしまう関係もあります。
それは「一緒にいた時間」とは必ずしも相関しないことは、大人であれば誰しも知っていることではないでしょうか。
そうであるからこそ、「一緒」でなくても大切だと思える関係を築いておく事が重要なのだと思います。
お子さんは適切な環境で学習していますか?
最後まで読んで頂いてありがとうございます。