2018年6月6日
Vol.754
つばめ学院の関口です。
つばめ学院ではいま、保護者面談期間の真っ最中です。
毎日、生徒のご家庭での状況など伺いながら今後に向けた計画を話し合っています。
今日はその保護者面談の話題になったことから派生したお話を書きます。
なぜ勉強をするのか?
「なぜ勉強をするのか?」というお話を真面目に書いてみようと思います。
「真面目に」と書くのは、小中学生向けではない。という意味です。
小中学生向けにはより理解しやすい形でお話をしています。
今日のブログはやや大人向けに書いてみようと思います。
おそらく大人でないと共感して頂けない気がしているからです。
先に結論から書きます。
「なぜ勉強をするのか?」
それは、「人生を豊かにするため」だと思います。
もう少し具体的に書くと、お子さんが「自分の置かれた立場をより多層的に理解できるようになるため」と書いても良いかもしれません。
教室でのたとえ話
話をわかりやすくするために、まずは教室で私がよくするたとえ話を書きます。
私のお気に入りのお話の1つです。
(いま調べたところ、イソップ童話の1つだそうです。)
あるところに旅人が一人いました。
とある町に到着した旅人が、レンガを積んでいる職人を見かけて尋ねます。
「何をしているのですか?」
「は?見りゃわかるだろ。レンガを積んでるんだよ。」
と、そっけなく答えられます。
進むと、また別の職人がレンガを積んでいました。
「何をしているのですか?」
「ああ、壁を作ってるんだよ。まあ、大変な仕事だが、俺はこれで家族養ってるからな。文句ばかりも言ってられねえ。」
更に進むと、また職人が同じくレンガを積んでいました。
「何をしているんですか?」
「私はここに大聖堂を建てようとしているんです。完成したら町中の人々がここで神に祈りを捧げることができるのです。どうです、素晴らしいでしょ?」
教室では共感までは期待できないので、「この違いが勉強の違い」だと伝えています。
生徒のうちの1人でもこのお話の事を覚えてくれていたら嬉しいですね。
教養が教えてくれること
いま中高生達が一生懸命に取り組んでくれている勉強。
これは多くの子にとっては、将来の教養になるものだと思います。
一部では自分の専門にする子も出るかもしれませんが。
教養を自分に取り組んでおくという事は、「いま、ここ」で起きている出来事の捉え方を変えるという事ではないでしょうか。
お子さんが将来、どこでどのような形で社会と接点を持つのかわかりません。
しかし、その接点(仕事)において、「ただ仕事だからやる」と思うのか、「地域や国の活性化」や「時代の変革」の一翼を担っていると思うのか。
この差は、その子の幸せにとっては決定的に大切な事なのではないかと思います。
生徒達には、空間的にも時間的にも大きく伸ばした軸の中で自分を理解できる大人になってもらいたいのです。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。