入試制度の変化に備える!

2018年6月14日

Vol.755

 

つばめ学院の関口です。

 

大学の入試制度改革が進んでいます。

今日はその関連記事のご紹介から始めます。

 

早大政経、一般入試で数学必須…共通テスト活用

 

読売新聞の記事を参照しましたが、どのメディアでも取り上げられました。

 

 

何が変わったのか?

政治経済学部は一般には「文系」というくくりになるために、多くの私立大学では「数学」を使わなくても合格できます。

早稲田大学もこれまで「数学」は選択の扱いでした。

今回の記事では、それが「必須」に変わるというものです。

大学に入ってからの経済学では、当然のように統計学を扱いますので、数学を必須にするのも当然と言えます。

 

いまの高校生達にとって、この影響は少なくないと考えています。

従来(今も)は、高校に入ってから、早いところでは1年生の段階で「文系、理系」の選択を迫られます。

そして、文系を選んだ学生は必然的に「数学」の扱いが軽くなってきてしまいます。

 

この流れにストップをかけるのが、今回の早稲田大学の発表です。

「経済学に数学が必要だから、入学試験でも数学を入れる」

という理由は先にも述べた通り、至極まっとうな理由です。他の大学がこの流れを追う可能性は高いと感じています。

 

 

どう対策をするのか

この流れに「どう対策を」ということに対しては、「数学をしっかりやりましょう」という他ないのですが、もう少し考えてみたいと思います。

 

そもそもの話として、、、高校1年生の段階で「文系、理系」を区別すること自体がおかしいですよね。

高校の3年間でやるべきものは、しっかり学んでもらいたい。

特に、1年生のうちであれば国語、英語、数学で苦手を作らないようにしておく事が、結局は一番のリスクヘッジです。

 

これは実際にあった相談ですが、

「先生、学校から理系と文系のどちらにするか面談までに考えておくように言われました」

という相談を受けました。それに対しては、

「だったら、”私は国立を受けたいのでどの教科もがんばります”って言っとけ」

と応えました。

当然だと思います。理科の物理化学、社会の日本史世界史など全く勉強していない科目があるのに選択などできようがありません。

 

 

塾ではどうしているのか?

この記事を見て、塾として「こうしなければ」という動きは起こしていません。

従来どおりで全く問題ないからです。

 

つばめ学院では、高1生の段階で「数学」と「英語」の受講をお願いしています。

そして、高校生からは中学生とは少し違った勉強の方法をとります。

とくに数学はその違いが顕著です。

 

動画で「説明」をうける導入は中学の頃と同じですが、その後が違います。

参考書を見ながら、自分で問題を解き、解説を読み、理解する。

この流れをしっかりできるように指導していきます。

大学受験を意識すれば当然の事なのですが、「習ってないから分かりません」なんて言う大学受験生は、まわりのライバルにどんどん差を広げられてしまいます。

 

自分で読んで、自分で理解する。

そして、

自分でテストをしてみて、定着を確認する。

この一連の流れを高1の段階でできるようになってもらいます。

 

高2、高3になり、やるべき事がどんなに多くなってもしっかり「自分で」対応できるようにするためです。

 

高1の段階でも、

「この問題が分かりません」というような安易な質問は受け付けません。

「この問題の解説に書いてある、この行と次の行がつながりません」まで、自分で解きほぐしてもらいます。

 

こうして自分の認識を細かく理解する「メタ認知力」をしっかり向上させることで、今後の受験改革の大きな流れにも負けない知力を生徒にはつけてもらいたいと思っています。

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。