危険の兆候

2018年9月25日

Vol.768

 

つばめ学院の関口です。

 

今日はお子さんが「成績悪化のスパイラル」にはまるというお話をしようと思います。

ちょっと怖いお話ですけど、塾の現場を見ている私が書くので、説得力はあると思います。

 

是非ともお付き合い下さい。

 

 

たった1つ大切な事

いきなり結論です。

今日の結論はたった1つ。それができているのであれば、その後を読んで頂く必要はありません。

 

では。

「お子さんのテストの結果を確認していますか?」

 

いかがでしょうか?

私は塾で指導をする現場でお話をお伺いしています。

特に「成績が上がらなくて・・・」とご相談を受ける中学生のご家庭では、実はテスト結果を確認していない事が多いのです。

 

「結果の確認」は点数の確認ではありません。

「お子さんの答案を全て確認しているか」という事です。

 

入塾頂いたご家庭には必ずお願いしているのは、「お子さんの答案(原本)を確認していただく」という事です。

 

 

大切な”最初”

ここまでブログを読んで頂いている方は、「あ、実は答案見ていないです。。。」という方だと思います。

 

そのような方だけを対象に、この後の文章を書いていきます。

お子さんの答案を見なくなったのは、いつからでしょうか?

思い出してみて下さい。

 

おそらく中学から。ではないはずです。

小学校の頃から「見ない」という習慣ができたはずです。

お気持ちは分かります。

小学生のテスト、だいたいが80点以上ですよね。

はっきり言って、「誰でもできる問題」ばかりです。

 

しかし。

その「どうせ80点は取れているし」という感覚が、

お子さんには「見せても、見せなくてもどっちでも良いんだ」

という感覚を持たせてしまったという事を知って頂きたいのです。

 

「見せても、見せなくても」どちらでも良いなら、見せたくない時は当然見せません。

そして、見せなくなったり、誤魔化したりするのは中学以降なんです。

 

「うちの子の成績が。。。」とご相談を頂く多くのご家庭において。

お子さんはご両親に答案を見せていません。

これは現場で分かる、統計的な事実です。

 

 

どう対処するのか?

ここからが少し大変なお話です。

「うちの子が”絶対に見せない”と言っているんですけど、どうしたら良いですか?」

 

というご相談を頂くこともあるんです。

ここからは、その点についてお伝えしたいと思います。

 

大前提を確認したいと思います。

ご両親もお子さんも。「高校進学したい」と思っていますか?

まず、これが大前提です。

 

高校進学率がどんなに上がろうとも、この大原則は変わりません。

 

高校は”義務教育”ではないんです。

その高校に進学させる”義務”は親にはありません。

そのための「塾」に対する投資の義務も当然ありません。

 

その事をお子さんに理解してもらう事は非常に重要です。

 

もし、この原則を理解できれば、その先は早いです。

もし高校に進学したいなら。

「進学したい」という意思を両親に伝える必要があります。

なぜなら、ご両親は高校の授業料を支払うスポンサーだからです。

スポンサーは納得ができなければ投資をしません。

 

その投資判断をしなければならない「親」に「子ども」が日々の成績を見せることは当然の話なんです。

ご両親がお子さんの答案を見て「高校に行くんだ」という意思を感じ、「学費を払おう」と思える。

そういう事が中学時代にできていれば、確実に成績は上がっていきます。

 

次のテストからでも構いません。

毎回のテストを「必ず」「全て」「原本」で確認してみて下さい。

 

そして、きっとその中には点数だけではない、その子の「成長」が認められる何かがあるはずなんです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。