学習効果を劇的に上げる「最後のひと手間」

2018年10月11日

Vol.771

 

つばめ学院の関口です。

 

今日は中高生が「見落としがち」な盲点についてお伝えします。

この盲点を意識して取り組むだけで、学習効果が大きく変わります。

 

 

大切な最後のひと手間

ほんの「ひと手間」をかけるだけで驚くほどに結果が変わる。

料理の世界などでよく聞くお話ではないでしょうか?

 

勉強の世界でも、その「ひと手間」があるんです。

では、その「ひと手間」は何か。

 

結論を先に書きますね。

「解き直し」という「ひと手間」をかける事で学習効果が飛躍的に上がります。

しかしながら、この「ひと手間」を惜しむ生徒が多い事は残念な事でもあり、またチャンスでもあるのではないでしょうか。

 

 

実際に起きること

塾の教室で目にする事をお伝えします。

 

例えば、ある生徒が計算問題を解いているとします。

計算ミスがありました。問題はその後の対応です。

 

一番ダメな対応は、☓をして答えを書いて次の問題へ・・・

という対応です。これでは同じミスを繰り返してしまう可能性は高いですよね。そもそも「どんなミス」なのか分かっていませんし。

 

次のパターンが実は結構多いです。

ミスをして、そのミスの原因を探ります。自分の計算式を見直し、原因を突き止める。

「あ、そうか、ここの累乗はプラスにならないといけないのに、符号を間違えたんだ!」

と納得して、次回は気をつけようと心に誓って次の問題へ・・・

これが残念すぎるのです!!

 

あとひと手間なんです。

最後に「解き直し」をして、「ああ、やっぱりできたね」という形で終わらせる。

これをせずに、「間違いの理由が分かった」と思って終わりにしてしまう事はとてももったいない事なんです。

なぜなら、「わかる」と「できる」は違うからです。

実際に、「原因の分かった」という「同じ問題」を解き直して間違える事すらあるのです。

 

特に入塾間もない生徒に関しては、何度もこの「解き直し」を指示します。

 

とても興味深い事があります。この「解き直し」をしようとするかどうか。

現場の感覚としては、この「解き直し」に対する姿勢と、「結果」の成績にはかなり強い相関関係があるんです。

成績の良い生徒は積極的に解き直しをします。

結果が振るわない生徒や入塾したばかりの生徒ほど、この解き直しを嫌がります。

 

計算問題の解き直しなんて、2〜3分の作業です。この2〜3分の手間を惜しむか惜しまないかで、結果が劇的に変化するのです。

 

 

 

ここから変えて欲しい

最後の具体的に変えるポイントをお伝えします。

 

まずは数学です。すでに例示した通りですがまとめます。

・計算でも文章題でも問題を解く

・間違えた(分からない)場合は、何がポイントであったか確認して納得する

——ここでひと手間!-----

・納得したら「同じ問題」を何も見ないで正解できるかを確認する

 

次に英単語の暗記です。

英文法の問題は数学と同様のやる方で大丈夫です。

 

・単語をいくつか覚える(仮に30とします)

・覚えたかどうかのテストを繰り返す

・最後にあと2単語が覚えられなかったら、その2単語を覚え直す

——ここでひと手間!-----

・最後に30個全ての単語を確実に正解できるかを確認する

(最後の2個だけを確認して満足しないこと)

 

つばめ学院は日々の授業やテスト前の理社マラソンで、この「できたで終わる」ことを徹底して指導しています。

それほどまでに、「最後のひと手間」の手前でやめようとする子が多いという事です。

せっかくここまで頑張ったのに、最後の手間を惜しんで、完成度を大きく下げていたら本当にもったいないですよね。

 

お子さんは「最後のひと手間」をかけていますか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。