デキる子の勉強はココが違う!

2018年10月18日

Vol.773

 

つばめ学院の関口です。

 

市内の公立中学は中間試験も終わり、少し落ちついてきた頃かと思います。

多くの学校が合唱祭の練習モードに切り替わっていますね。

 

今日は塾生たちに話をした「デキる子はどこが違うのか」という事を書こうと思います。

意外とこの観点が抜けたまま勉強をしてしまう子も多いのではないでしょうか。

 

 

ラクラクを増やす勉強

成績が伸びる子と、伸びない子のあいだで「勉強法に関する違い」はあるのでしょうか?

もちろん、あります。

「方法」というよりは「考え方」に近いかもしれません。

 

成績が伸びる子は「ラクラク解ける問題を増やそう」と意識しています。

「なんとか解ける・解けた」という問題は解き直しの対象です。

 

理由は単純です。

「なんとか解けた問題」というのは、試験では「解けない問題」になるからです。

試験の本番という、心的にも物理的にも制限をうける環境で確実に正解できるのは、普段なら「ラクラク解ける問題」だけなんです。

 

これはスポーツに例えると分かりやすいですよね。

スポーツ選手が本番の試合で使う技術は、練習では「確実にできる」技ばかりです。

練習の場で、できたりできなかったりする技を試合でぶつける人はいません。

 

練習で1回できた技を、「本番の試合でもできるだろう」と考えるのはあまりに甘すぎます。

 

 

明暗を分ける考え方

分かりやすくするために具体的なケースを想定してみます。

 

あるテストの試験範囲を100と想定します。

Aくんはそのうちの60に関しては、「ラクラク解ける」状態にしました。残りは手が出ません。

Bくんは80までは「なんとか解けた」という状態。残りは手が出ません。

 

この状態であれば、Aくんは60を確実に得点できるはずです。

Bくんはどうでしょう。

「なんとなく」の正解率を半分とすると40しか得点できません。

6割を正解できても48点です。

Aくんよりも広範囲マスターしたはずのBくんは点数でAくんに負けてしまいました。

 

2人を明暗を分けるのは、「ラクラク解ける問題を増やす」という意識をもっていたか否かです。

繰り返しますが、「ラクラク」の問題しか本番では得点できないんです。

 

 

こういう場面が大切

もっと具体的に書いていきますね。

 

数学の計算問題を解いたとします。

10問のうち8問正解して次に進んでしまうのは、Bくんのような考えです。

8割の正解率で良しとして「勉強した範囲」を広げます。

Aくんの場合は、間違えた問題に関して「どこで間違えたのか」を確認します。間違えた問題をチェックしておいて後でチェックの問題だけを解き直します。

これを繰り返して、全ての問題を「ラクラク」に持っていくのがAのくんの勉強法です。

 

英語の単語を覚えたとします。

10個の単語を覚えて8個が正解しました。

ここで、残りの2個を覚え直して次に進んでしまうと、これまたBくん的な考えです。

Aくんの勉強では、間違えた2問を含めて10問全てを再テストします。そして翌日にまたその10問をテストします。

「できるにきまっている」というものを確認して「やっぱりできるね」を繰り返すことで「ラクラク」が増える事を知っているからです。

 

個別の場面で「解き直しなさい!」と言っても聞く耳をもたないかもしれません。

そんな時は前半でお伝えした「ラクラクが増えないと点数は伸びない」というお話をしてあげて下さい。

 

お子さんは「勉強したのに点数が伸びない」と嘆いていませんか?

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。