効率的に試験勉強できていますか?

2019年2月11日

Vol.780

 

つばめ学院の関口です。

 

和光市内の公立中学校では学年末試験が近づいてきました。

今日はそんな学年末試験に向けての勉強法について書きたいと思います。

主に「何も言わないと中学生がはまってしまう」というポイントとその対処法をお伝えできればと思います。

 

 

 

課題は試験勉強にならない

まずば大前提のお話をします。

 

つばめ学院では在籍する中学生の生徒に「学校の課題は試験1週間前までに終わらせる」という事を求めています。

理由は非常に単純で、学校の課題をやることは試験勉強とは言えないからです。

試験勉強というのは、あくまで「試験に向けた準備」であり、より高得点を狙うための勉強です。

 

なぜ「学校の課題」では試験勉強にならないのでしょうか。

数学を例にとって考えます。ただし、他の教科でも同様の事が言えます。

学校で提出を求められる課題というと、主にワークの試験範囲全体を解いて、答えを写して提出。という流れです。

この問題の中には、個人でみると「当たり前に解ける簡単な問題」や「実際は試験に出ても解かないような難問」も含まれているはずなんです。

したがって、試験直前の1週間は「学校の課題」に時間を割くのではなく、自分の点数(50点を60点に、70点を80点に)を上げるための勉強「だけ」をする事が重要です。

 

この点はしっかり指導をしないと、多くの中学生は「課題=試験勉強」だと勘違いしてしまいます。

つばめ学院に入ってすぐの生徒に試験1週間前までに課題をやるように言うと、「え?じゃあ、最後の1週間は何をやるんですか?」なんて質問がきたりします。

 

まさにそこが「試験勉強」なんですが。

 

 

テストをしない勉強に意味はない

次に「試験勉強」で何をすべきかについてお話を進めます。

 

ここで見落とされがちな点が「自分テスト」なんです。

勉強した事を「自分でテスト」できるかどうか。これが大きなポイントになります。

自分で「試験勉強」を考えたことのない子は、多くのケースでこの「テスト」を見落とします。

 

どういうことか。

数学の問題でできない問題があったとします。その場合、解答を見て計算して、自分で納得ができたら次の問題に進む。

こんな勉強をしている子を見かけることがあります。

英単語を覚えることも同様です。

英単語を「10回ずつ」と決めて、音読しながら10回書く。そして、次の10個に進んだりします。

 

それでは意味がないですよね。

なぜなら、「本当にできるか」を確認していないからです。

 

数学の問題で納得できたのであれば、もう一度何も見ないで同じ問題を解いてみるべきです。

10個の単語を覚えたなら、その10個をテストしてみるべきです。

思いのほかできない事が分かります。

 

そして、その「できない」を更に埋めていくことで理解が深まるのですが、そこからは目をそむけてしまうのが人間の性なのかもしれません。

かなり意識をしないと、このような勉強はできない事が多いです。

 

 

 

普段から取り組み姿勢をつくる

つばめ学院では普段の授業においても上記のポイントを重要視しています。

数学の解けない問題が「分かった!」となった後には、必ず何も見ないで解いてもらう事をしています。

 

こう言うと。「同じ問題なら内容を全部覚えてしまう」「どうせ同じ問題は試験に出ないのだから意味がない」などという意見が出ることもあります。

ある問題について「解き方を覚えてしまう」というのは、非常に良い事で大切です。数学は「覚えない」と思っている子がいますが、とんでもない勘違いです。基本となる解法をしっかり覚えて、その「型」をいかに応用できるかが重要です。

「同じ問題が出ないから無駄」という意見に対しては、「同じ問題すら解けない奴が違う問題を解けるわけない」と一蹴しています。

 

英語の授業のはじめには毎回「英単語テスト」を実施しているのですが、私はよくテスト前に「今日のテストは満点とれるか?」と聞きます。

以外にも多い意見は、「うーん、、、練習してきたから大丈夫だとは思うんですけど、、、」という意見です。

塾の小テスト程度でも、「練習だけ」して来る子が多いという事です。

そういう子には「家でテストしてきなよ」と伝えています。

家を出る前に一回だけテストして、そこで満点をとれていれば、自信をもって「満点とれます!」と言えるはずなんです。なぜなら、ついさっき満点をとってきたのですから。

学校の試験でも同じです。英語の単語は「試験範囲は完璧」に仕上げたいはずです。だったら、試験範囲の単語を自分でテストすれば良いだけなんです。(つばめ学院では試験対策として単語テストを繰り返し行います)

この「満点をとってから塾に来る」が習慣になっている子は、小学生の漢字テストでも中学生の英単語テストでも満点を連発します。

 

「覚えた」「理解した」とはどういう事か?

を明確に自分の中で定義できる事が何より大切なのだと考えています。

 

点数が伸びる子というのは、「頭が良い」などといった漠然とした事ではなく、「何ができたら自分は"できた"ことになるのかを明確に理解している子」と言うことができます。

 

お子さんは漫然と試験勉強をしていませんか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。