受験生になる儀式

2019年2月13日

Vol.781

 

つばめ学院の関口です。

 

埼玉県立の試験本番まであと2週間ほどになりました。

大学生の私大受験もやま場を迎えつつあり、塾内の緊張感も1年のピークに達しようかというこの頃です。

 

今日はその受験生、、、ではなく、「次の受験生」に向けてのお話を書こうと思います。

いまの中学2年生の子達とそのご家庭に対してのお話です。

 

 

「受験生」になるために

つばめ学院では今の時期に保護者との面談を実施しております。

日々の学習状況をご報告しながら、来年度に向けての作戦会議のようなものです。

とはいえ、同じ子について塾とご家庭の双方向からの見方を交換する場というのは非常に楽しい場でもあります。

 

そんな保護者面談で、中学2年生のご家庭にお願いをしている儀式があります。

中学2年生が「受験生」になるためには欠かせない儀式だと思っています。

 

それは、

 

お子さんがご両親に対して「高校に行かせてください」とお願いをする場を作ること、です。

 

これから「受験」を迎えるにあたり、この場があるのとないのとでは雲泥の差がつくと考えています。

 

 

基本に立ち返る

高校受験を迎えるにあたり、まずはその基本を確認する事は無駄にならないはずです。

 

そもそも高校は義務教育ではありません。

親の義務に「高校に通わせる」という事はないわけです。

ではなぜ高校に通うのか。

それは、「本人が高校に通いたい」と考えているから、ではないでしょうか。

 

お子さんに対して、

「中学を卒業したら、就職して働く?それとも高校に進学する?」

という質問をする事からはじめる事が大前提になります。

 

あまりに当然の前提なので、わざわざ確認しないご家庭も多いのではないでしょうか。

 

 

当たり前すぎるから意味がある

今の日本のように高校進学率が極めて高い社会においては、「高校に進学すること」は当たり前の事なのかもしれません。

 

だからこそ、その前提を確認する事に意義はあるはずです。

高校の進学が「当たり前」になればなるほど、お子さんにとっての高校進学は「自然な流れ」になってしまいます。

ともすると、高校受験がなにか「他人事」のように感じられてしまう事も珍しくないのです。

 

大切なスタートの段階で、

「これは君の人生の話なんだ。君が選択する事なんだ。」

という事を明確に提示して自分で決めさせることが、「自分の受験」をスタートさせる事につながります。

 

せっかくの受験という機会を大きな成長機会にするためには準備も必要です。

その大きな1つが「高校進学のお願い」です。

 

「高校に進学させてください」と親に頭を下げる。

「分かった。お前が行きたいのなら協力するから頑張れよ。」とお子さんに応じる。

 

そういう「儀式」がまずは大切です。

 

お子さんは「高校進学」を自分の人生の決断だと認識していますか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。