勉強は何の役に立つのか?

2019年3月28日

Vol.786

 

つばめ学院の関口です。

 

久しぶりに「なぜ勉強するのか」というテーマでブログを書こうと思います。

かなり使い古されたテーマではありますが、やはり塾生にとっては関心の高いお話ですよね。

 

 

勉強は何の役に立つのか?

塾にいる人間が常に生徒から問われる話の1つが

「勉強は何の役に立つのか?」というお話です。

英語などは将来の仕事に使うだろう予想がつきます。では数学や理科、社会などはどうでしょうか。

 

もちろんエンジニアになる人にとって、数学や科学が大切な事は誰もが納得するでしょう。

しかし、それ以外の人にとって数学や科学が人生に必要だと言えるのでしょうか。

専門家になる気のない人にとっての歴史の知識はどういう意味があるのでしょうか。

 

塾生にはそういう最も基本的な疑問から逃げて欲しくないと思っています。

自分の抱いた疑問から逃げることは、考える事を放棄する事と同じです。

同様に「やっぱり勉強なんて意味ないじゃん」と早々に結論を出してしまう事もまた思考の放棄だと思います。

 

 

世の中には自分が「理解できない」ことがあると知る

「勉強は何の役に立つのか?」と問う子が見落としている事が1つあるのです。

それが、

「その回答を君は理解できるのか?」という事です。

 

勉強は役に立ちます。

それは将来の生活において直接使うか否かに関わらず役に立つのです。

その事を理解している大人は多いのですが、中高生の場合は理解できない子が多いと思います。

 

勉強は「知識を増やす」と同時に、人の「度量衡を広げる」ことのできる事です。

むしろ知識が増えることの方が副産物だろうと思います。

ただ、中高生の段階ではその副産物の方しか見えていない事が多いのではないでしょうか。

 

 

コーラの味を説明してみよう

私が教室でよく例えとして使うのが

「コーラの味を説明できるか」というものです。

 

全くコーラを飲んだことのない人に、「コーラの味を説明する」という事は可能なのかというお題を出します。

そしてその人が、

「説明を聞いて、なるほどそれは美味しいね」と納得したらコーラを飲んでみる。

そういう設定を話すとほとんどの子が「バカバカしい」と感じるようです。

 

「そんな事を言わずに飲んでみる方が早い」と言います。

そこまで言ってくれると結論は簡単ですよね。

 

「そんな事を言わずに勉強ができた先の景色を見てみる方が早い」

と伝えてあげれば良いです。

 

きっと素敵な世界が見えてくるはずです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。