2019年5月8日
vol.793
つばめ学院の関口です。
和光市内の公立中学での中間試験が近づいています。
和光三中では1学期の中間試験がないようですが、大和中と和光二中ではしっかり実施されます。
なんと言っても新中1生たちにとっては初めての試験です。
つばめ学院では連日、試験に向けた勉強の仕方をお伝えしてます。
今日のブログでは、授業の中でもお話をした「英単語の覚え方」を書きます。
「英単語が覚えられなくて」というお子さんのいるご家庭では是非とも参考にしてみてください。
英単語を覚えるための3原則
英単語を覚えるために大切な3原則がありますので、まずはそのポイントをおさえて頂ければと思います。
①必ず隠して覚えるべし
②発音と合わせて覚えるべし
③テストをたくさんやるべし
以下、順にご説明をします。
ではまず①の「必ず隠してかくべし」からです。
塾に入ったばかりの生徒をみると、意外とできていないのがこの①です。
単語を書いて覚えるにしろ、読んで覚えるにしろ、大切な事は「必ず隠す」という事です。
きっちり隠して覚える習慣をつけないと、ただ見て書き写すだけになってしまい全くの無駄になってしまいます。
「見ないようにしてるから大丈夫」という子もいますが、これもダメです。
人には意識しない周辺視野がありますから、無意識で視界に入っている可能性が高いです。
私達の脳は「よく使う情報」を大切な情報だと判断して長期記憶に移す性質があります。
暗記をする時には、何度も「脳から」情報を引き出すことが重要です。
ここで、周辺視野が単語をとらえて無意識に「書き写すだけ」の行為になっていては、せっかくの苦労が無駄になってしまいますよね。
②発音と合わせて覚えるべし
についてですが。
日本語と違って、英語の場合は文字と発音がピッタリ一致しない事が多いですよね。
これが原因で、「読めなくても書ければいいや」と思ってしまう子が少なくないのです。
英語が苦手な子ほど、この傾向は強いです。
ただ、この考え方は間違っています。
たとえ発音と異なるつづりであっても、「音と文字」をおさえるべきです。
たとえば、"eight"という単語があります。
カタカナで書けば「エイト(8)」です。
このつづりのghtの部分は、英語の初学者には馴染みにくいですよね。
しかし、この単語を「エイト」"eight"と覚えておけば、
夜を意味する「ナイト」"night"はずっと覚えやすくなりるはずです。
「音とつづりが一致しない」とはいえ、その中には一定の相関関係があります。
相関関係を体系的に学ぶ「フォニクス」というものもありますが、そこまでしなくても問題はありません。
カタカナ英語でも良いので、発音とつづりを合わせて覚えることが重要です。
教室で良く言うことですが、
私達は「情報が多いから覚えにくい」のではありません。「情報が少ないから覚えにくい」のです。
少なくとも脳の仕組みはそうなっています。
いきなり脈絡もなく地方の地名を覚えろと言われてもなかなか覚えにくいものです。
でも、そこに「おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいる」となったとたんに覚えやすく感じるのではないでしょうか?
私達が和光市内の地域名を覚えやすいと感じるのは、その地域名に関する周辺情報をすでに持っているからです。
「少なく覚える」方が大変なんです。
覚える時には「まとめてたくさん」が実は効率的なんです。
テストを起点に考える
最後のポイントになります。
③テストをたくさんやるべし
これについて勘違いをしている子は本当に多いです。
「これ覚えるために何回書けばいいですか?」
なんて聞かれる事がありますが、全く分かりません。
100回書いたところで覚えない人は覚えないかもしれません。
しかし、100回テストしたらどうでしょう。これは確実に覚えるはずです。
大切な事は「インプット」ではなく「アウトプット」です。
暗記するという事は「アウトプットに耐えうるか」を常に確認し続ける事なんです。
我々の業界では、インプットとアウトプットのバランスは3:7が理想と言われたりします。
しかし、このバランスが逆転してしまっている生徒を見かけることは非常に多いのです。
私が教室で伝えている感覚は、
「半分くらい書けそうだと思ったらテストしろ」です。
そして書けたものを除いた残りの半分が書けそうなら、またテストです。
最終的に全体が書けるようになったら、最後に全部を一気にテストします。
そうやって、何度もテストを繰り返すことが、「暗記する」という行為です。
全く違ったイメージを持っていた子も多いです。
新年度が始まったいまの時期は、ほとんどの子がやる気もあって頑張ってくれています。
だからこそ、その頑張りの方向は正しい方向を向かせてあげたいですよね。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。