シンプルとイージーは違う

2019年5月10日

vol.795

 

つばめ学院の関口です。

 

中高生の試験前というのは、生徒たちにとって勉強や成績に気持ちが向く時期ですよね。

塾の人間にとっては、こういう時期に自分の塾の事を知っておいてもらう事が大切です。

 

という事で、今日の私は授業が始まる直前の30~40分の時間を使って近くの中学校の前にチラシを配りに行きました。

今日はそんなチラシ配りをしながら考えた事について書こうと思います。

 

 

シンプルとイージーは違う

私がチラシ配りをする時にいつも思い浮かべる言葉があります。

それが「やるべき事のほとんどはシンプルだが、それはイージーという意味ではない」という言葉です。

 

中学校や小学校の前にチラシを持って行って配るという作業。

これって、難しいわけではないですけど、決してウキウキやる仕事でもないんですね。

(やり始めるとテンション上がるんですけど)

 

なにせ、学校の前でチラシ持って立ってるだけでなんか怪しいですし。

チラシ出してもさっくり断られたり、、、もらってくれたチラシが遠くで捨てられていたります。

捨てられたチラシもちゃんと回収して帰りますので、はっきり言って楽しいものではないです。

 

ただ、この地道な「チラシ配り」って、かなり確実なリターンが見込めます。

 

渡す相手は100%塾が対象としている相手です。

おまけに、どんな塾の人間なのかという自分を見てもらう事ができます。

 

新聞折込のチラシで、購読率をにらんで、ターゲットを絞って、自塾の雰囲気をどう伝えるか悩んで。

という事と比べると圧倒的にシンプルです。

 

 

実は勉強も同じ

そして、こういうチラシ配りのお話を教室に戻って生徒にも伝えます。

なぜなら、この考えは勉強にも通じるからです。

 

勉強で成果を出す方法というのは、ほとんどがシンプルなんです。

私が伝える方法はどれもシンプルです。

 

勉強の優先順位でいうと

時間→量→効率です。これはいつも言うことです。

 

まずは「長い時間勉強できるようになる」事を考えます。

ある程度の時間、机に向かう事ができたら今度は「時間」ではなく「量」で勉強を測ります。

できるだけ「たくさんの勉強」をできるようにします。

そして最後に効率です。やっている勉強の中身を精査して「本当に意味のあるもの」や「より効果的な学習」というものを意識しながら置き換えます。

 

この順序は絶対に入れ替えません。極めてシンプルです。

ただし、イージー(楽)ではないです。大変です。

 

楽をしようとして「短時間でも効率的にやれば1時間で効果が出る」なんて考えようとするから、話がややこしくなるんです。

そして、継続的に学力が上がっていくような力を身につけることができなくなります。

 

イージーな方法を捨てて、シンプルに考えて実行する。

これが、生徒にも私にも共通する指針なんじゃないかと思っています。

 

 

試験勉強に関するシンプルな原則

試験前ですから。

最後に試験勉強に関する「シンプルな原則」をお伝えします。もちろん今日の授業でも生徒たちに伝えています。

 

学校の試験の結果を左右するのは、「いま、何をしているか?」です。

「試験前日までに何をしたのか?」という事こそが結果を変えるのであって、試験当日に何をするのかなんてほとんど誤差の範囲内です。

 

意外とこの点を勘違いしている生徒は多いです。

あまり意識をしていないのかもしれません。

 

中間試験は「試験当日」の事をいうのではありません。「いまから試験前日まで」を言うのだと考えた方が良いです。

 

次の試験に向けて目指すべき対象は、試験当日ではありません。

「納得のいく試験結果」を目指すのではなく

「納得のいく試験準備」を目指して欲しいです。

試験結果は自分ではコントロールできないですが、試験準備はコントロールできます。そこに注力することが最も理にかなっていてシンプルです。

 

ビジネスも勉強も同じかもしれません。

シンプルな原理原則を外さずにシンプルに実行する。イージーな方向に流されない。

 

今日は自分に向かって書いているような気分で終わりそうです。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。