内申点の上げ方を公開します

2019年6月7日

vol.805

 

つばめ学院の関口です。

 

今日は学校の内申点の上げ方についてお伝えしようと思います。

新しい塾生も来るので、教室内では折に触れてお話をしています。

 

 

ちょっとやっかいな実技科目

内申点を上げる場合では、国数英理社の5科目というのは「何をすれば良いか」が分かりやすいですよね。

ま、端的に言えば「テストで点をとれ」という事です。

だから、「何をどうして良いか分からない」という事にはならないんです。

 

他方、実技教科についてはどうでしょうか。

これは地域や学校にもよるようですが、和光市内では9教科全ての筆記試験をする中学はありません。

音楽や美術は筆記試験があったりなかったりです。

 

そうなると「どうやって内申点を上げるのか」がわかりにくくなりますよね。

 

 

勘違いしていないかい?

塾の教室で話をする時は少し挑発的な話し方で入るようにしています。

生徒の関心を引きたいんです。

 

「もしかしてだけど。君らは勘違いしてないか?実技科目の内申点は"一生懸命頑張れば先生がきっと認めてくれる"と。そんなわけないでしょ。内申点は狙って上げるんだよ。"俺に4をつけろ、5をつけろ"って先生に迫っていくもんだよ。」

 

私がお伝えしたい1点目は、主導権を自分に引き戻そうということです。

自分で変えることができるものだと感じることができれば、もっと前向きで主体的に動くことができるはずなんです。

 

あと1つ。

「どう動けば良いか」がわかれば。

 

 

「理由」を与えろ

ポイントとなるのは「絶対評価」という評価基準です。

いまの公立中学では「絶対評価」という基準で内申点が評価されていますが、意外とこの事をご存知ない方は多いです。

生徒は誰も知りません。

 

実は私が中学生の頃の評価基準は「相対評価」です。私と同年代の方は間違いなく「相対評価世代」ということになります。

 

相対評価基準とはまさに「相対的」な評価です。特徴的な点は必ず「1」や「5」が一定数存在するところです。

全体の何%が1と5で、何%が2と4というように人数が決まっているのです。

対して「絶対評価」は違います。原則的に「5」を何人にしなければ、という定めがありません。

 

その条件で大切な事はなにか?

それが「理由」です。

「3」が基準とすれば、その基準から外れる「2」や「4」には「理由」が必ず必要になるんです。相対評価のように順番に並べたら何番目になったから「4」というような事は通用しません。

全ての「4」には「理由」が必要です。

 

そうなれば対応は変わるはずです。

いまの評定が「2」だとします。これにはなにか必ず「理由」があります。本人は分かると思いますが、分からなければ先生に聞けばすむ事です。

「先生、僕は次の通知表で成績を「3」にはしたいのですが、僕に足りていないところはないですか」

と、謙虚に聞いてヒントもくれないような先生はいません。

 

分かった「理由」を潰してしまえば、先生はその子を「2」に評価する事ができません。

「理由」がないからです。

 

ではいまの評定は「3」の子はどうか。

これは積極的に「理由」を与えましょう!

 

例えば音楽の鑑賞の授業があったとします。音楽鑑賞の感想文をその日の放課後までに提出と言われます。

その感想文を放課後までに「なにか書いて提出」すれば、これは「3」のレベルです。

提出期限を守れなかったら「2」の理由を与えることになります。

 

この感想文を用紙いっぱいに書いたらどうでしょうか。

しっかり丁寧な字で書いたらどうでしょうか。

これが「4」のきっかけになる可能性はあるはずです。

観点別評価には「意欲・関心・態度」という項目があります。

意欲あり。態度よし。と評価される可能性はあります。

 

もっと言います。

実施には事前に先生がアナウンスしている事もあるはずです。「次回はモーツァルトの鑑賞をするから」と言ってくれるかもしれません。

そうであれば、ちょっとだけwikipediaで調べておけば良いだけです。

感想文に

「モーツァルトは幼くして天才と言われた作曲家だと言われています。その小さい頃に受けた期待感やプレッシャーがこの音楽から・・・」なんて書いてみることもできます。「調べてきたよ」という事をさらりと書いても良いわけです。

 

先生がどの「理由」に反応してくれるかは分かりません。しかし、自分が意識的に「理由」を相手に次々に投げかける。

そうやって、積極的に内申点を上げていく事は可能です。

 

これは相手におべっかを使うという事ではありません。

先生の「評価基準」を考えて、その基準に合う明確な行動を投げかける。

これは社会に出てからも実に有効な考え方だと思っています。

 

お子さんは「いつか先生が分かってくれる」と思っていませんか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。