気持ち良い勉強

2019年6月21日

vol.810

 

つばめ学院の関口です。

 

前回のブログから1週間以上も期間が空いてしまいました。。。

実はつばめ学院の授業を管理する裏側の部分を大きく変更しようとしています。その作業に忙殺されてしまって、というのがブログをサボった言い訳です。

 

この改革はすでに手応えをビンビン感じていますので、また落ち着いた頃にしっかりお伝えしたいと思います。

 

 

効率の悪い勉強法

期末試験が近づいていますので、今日のブログでは「こんな勉強法はだめよ」というお話を書こうと思います。

特に数学に限定したお話になります。

 

では早速、結論です。

数学の勉強では、「解き直し」をしないと全く意味がないよ。

という事です。

解き直しをしない状態でいくら勉強をしても、全くと言って良いほど定着しません。

 

こんなお話は大人が聞くと「当たり前じゃん!」と思うのですが、中学生の世界ではそうでもないようです。

私が塾の現場で見ている限りは、放っておくと「意外とやらない」のが実際です。

 

「先生、この問題がどうしても分からなくて、、、」

「ふーん。どこまで分かった?」

「えっと、問題がこうだから、この式までは分かるんですけど、、、」

「うん。なるほどね。じゃあ、一緒にやってみようか。」

(中略)

「あ、なるほど!分かりました!!」

「おー!そういう事だよ。バッチリ理解できたね^^」

「ありがとうございます!」

(5分後)

「あ、さっきの問題は解き直しでできた?」

「え?次の問題やってます。」

「え?だって、自分1人で何も見ないでできるか確認しないとだめでしょ。」

「いや、先生の説明で良く分かったんでもう大丈夫かなって。」

 

こんなもんです。現場では。

つばめ学院の実際は、ここまで意地悪ではないので、全ての生徒にしっかり解き直しをやるように指示しています。

稀に指示が漏れてしまったりすると、こういう「事故」が起こるんです。

 

 

解き直しは楽しい

解き直しという作業が大切なプロセスであることは、ここに書くまでもない事なので割愛します。

私が教室で強調しているのは、「解き直しは楽しい」という事です。

「楽しい」というよりは「快感」に近いかもしれません。

 

自分1人では立ち向かえなかった問題があります。

しかし、今の自分は「答えに至る道」を知っているのです。

敵の弱点を知り尽くしているようなものです。

しかし、万全を期するためには「もう一度解いておく」という必要があります。

 

「あー、はいはい。ここで実はこうなるんだよね。うん。これが難しく見える原因だね〜」

とか言いながらスラスラと解いてしまう。

完膚なきまでに「問題」を叩き潰す!

そして優越感に浸る。。。そんな「解き直し」は楽しいですよね。

 

ゲーム好きの方は分かるかもしれません。

RGPを進めるなかでストーリーの関係上、昔の村に戻る必要が出たとき。

村の周りにいる魔物の弱いことと言ったら。。。。

かつて自分を苦しめた魔物をすべて一撃で倒してしまします。

 

「お、お前達はそんなに弱かったっけ?あ、いや違う。俺が強くなりすぎたという事か。。。。」

そんな心境なんです。「解き直し」というものは。

 

 

モチベーションという大きな問題

実はこの「解き直し」問題ですが、やはり「伸び悩む生徒」ほど「解き直し」をしないという傾向があります。(つばめ学院・現場調べ)

逆に「どんどん伸びる生徒」はしっかり「解き直し」をしています。

 

「そりゃ、そうだろ」

というご意見を頂きそうですが、もちろんその通りなんです。

 

ただ、「モチベーション」という観点から見てみると、少し興味深い事が分かります。

 

「解き直し」を「しっかりやる」という子

そういう子はとっても素晴らしいんですが、モチベーションを保ちやすいという面があります。

なぜなら、

問題に苦戦→先生に聞いて解決→1人でリベンジ→見事に問題を撃破→次の問題へ

という経路を辿ります。問題に苦戦するという苦しい局面の後には、必ず「問題を撃破!」という快感がきます。

これは勉強を継続するうえで非常に重要な観点ではないでしょうか。

 

他方

「解き直し」を「全くしない」という子はどうでしょう

問題に苦戦→先生に聞いて解決→次の問題へ→また苦戦

どうでしょうか。

1つできたと思ったらまた次の問題です。で、また苦戦。

まさに苦戦につぐ苦戦。一難去ってまた一難。

こんなストレスフルな苦行をやれる人の方が少ないと思います。

 

「解き直し」というのは、本来はものすごく気持ちのいいものだと思うんです。

 

「さっきはよくも苦しめてくれたな。今回はそうはいかないぜ。お前の弱点は全てお見通しだぜ!」

と言いながら上から目線で問題に取り組むわけです。そうやって、「スカッとする」瞬間を勉強の中にしっかり取り込んで欲しいと思います。

 

そして、たまに「問題」の反撃にあって戸惑うこともあったりします。

それがまた面白いんです。

 

 

お子さんはしっかり「解き直し」をしていますか。

「解き直し」を面倒くさいなんて思っていませんか。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。