優等生にも塾が必要な理由

2019年7月12日

vol.812

 

つばめ学院の関口です。

 

学習塾というと、どうしても「勉強に困っている子」を対象だと思われがちな気がします。

もちろん、つばめ学院でも「元・勉強が苦手だった子」がたくさん頑張ってくれています。

 

他方、「別に学校の勉強に困っているわけではない」という子の比率もかなり多いと感じています。

今日は「学校の勉強には困ってないけど」という子に対しての塾の価値を書こうと思います。

 

 

努力もしない400点に価値はない

いきなり強めのタイトルですいません。

 

塾の現場でいろいろな生徒を教えていると直面する1つの事実があります。

それが、「大した努力もしていないのに、5教科合計400点をとる子がいる」という事実です。

誰がなんと言おうと、これは「事実」です。そして私はそれに全く価値がないと考えています。

 

他の例をあげれば簡単にご理解いただけると思います。

生まれつき背の高い子がいる。

生まれつき足の速い子がいる。

生まれつき絵の上手い子がいる。

生まれるき容姿端麗な子がいる。

どれも事実ですよね。

 

同様に、生まれつき「勉強が得意な子」は確実にいます。

そういう子は、なんとなく頑張っていれば、定期試験で400点を越えることは可能です。

 

しかし、努力を伴わない結果はどんなに点数が高くても全く価値はないんです。

 

 

塾の仕事は生徒を元気にすること

つばめ学院では「生徒を元気にすること」をミッションに据えています。

成績を上げることは「手段」にすぎません。

生徒に自信をつけて元気にする。そこに対してまっすぐ努力をしている塾だからこそ見えることがります。

 

それは、

「自信は努力からしか生まれない」

という揺るがし難い事実です。

 

自分が認めざるを得ない努力をやりきった子は、その結果がどうなろうとも絶対的な自信を身に付けます。

他方で、どんなに人が羨むよう結果を持っていても、その裏に自分の努力がなかった子は絶対に自信を身につけることができません。

 

ここから分かる絶対的な事実があります。

 

「どんな子であっても、自分で自分を誇れるほどの努力をする経験を積まなければ"自信"をつかめない」

 

です。

 

 

優等生の落とし穴

塾の現場で仕事をしていると、出会うことがあるんです。

「努力をしていないのに結果だけを手にしてしまっている」という子に。

 

私はこういう子を本当にかわいそうだと思います。

なぜなら、その子に「努力を要求する圧力」が圧倒的に弱いからです。

もちろん、ご家庭の状況もあるとは思いますが、友達関係でいえば「お前は良いよなぁ〜、400超えているし」と言われ続けているんです。

 

そこに自信は生まれないんです。そして、その事は本人が一番良く分かっているんです。

「お前の400点に価値なんかねーよ。それよか、メッチャ努力して頑張って500点をとってきなよ。"そんなの無理"って思う?でもね、そういう"無理"にうちの塾生は全員が毎回挑んでるんだよ。お前だけ楽していけると思ったら大間違いだぜ」

そういうメッセージを伝える必要のある子もいるんだと思います。

そして、そういう意義を「塾」が持っているとも思っています。

 

こんな事を偉そうに書いた理由はたった1つです。

私自身が、そんな「優等生」でとんでもない苦労をしたからです。

 

お子さんは「点数をとってるんだから良いだろ」と言っていませんか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。