2019年7月19日
vol.813
つばめ学院の関口です。
本日はつばめ学院の夏期講習前の授業最終日でもあり、また和光市内の公立小中学校の終業式でもありました。
今日だけで、つばめ学院にも多くの通知表が集まりました。
持ってきたもらった通知表を確認して、1人1人にアドバイスをしながら返却します。
その中でも共通する内容については、今日の授業前の時間にみんなにお伝えしました。
まずは意欲・関心・態度
まず着目したいのが、通知表の各教科の一番上にある項目です。
「・・・の意欲・関心・態度」という項目がありますよね。
まずここを「A」にしたいんです。
なぜか?
簡単なことです。技能や知識にを向上させるためには時間がかかります。
もちろん、そこをしっかり上げるのが塾の使命です。
でも、です。
意欲・関心・態度、、、ですよ。
もう、すぐに変えられますよね!
ここを攻めない手はないんです。まずは「A」になっていない教科の「意欲・関心・態度」を「A」にすることが大切です。
もっと悪い言葉で言えば、「手っ取り早く成績を上げるコツ」という事になります。
ところで先生の話を聞いてる?
「意欲・関心・態度」の上げ方については、いくつかあるんですが、今日はその中でも「先生の話を聞く」という点について生徒に伝えました。
「みんなさぁ、先生の話をちゃんと聞くって、意欲・関心・態度には大切なんだよ」
「え〜、ちゃんと聞いてるよぉ」
「うーん、、、そうかなぁ。例えば、いま、この俺の話をA夫は聞いてねーよな」
(A夫)「え?俺?聞いてるよ!ちゃんと聞いてたって!!先生がいま何言ってたか繰り返してもいいぜ!」
「うん。まあ、A夫、落ち着いて。たぶんお前は聞いてくれてたと思うよ。でもな、その"聞いてる"の中身が俺とお前で違うってのが、今日の話のポイントなんだよ。引き合いに出してごめんな。」
"聞いてる"にまつわる大いなる誤解
中高生はとても純粋なので、その純粋さゆえに大きな勘違いをしている事が多いのです。
それが、意識的に成績を上げていく妨げになることもあるんです。
多くの子が勘違いしています。
「先生の話を聞いている」という事は、先生の話している内容を音声として耳で受け止めて、その内容を脳で理解していること。と思っています。
大間違いですよね。
「話を聞いているのか」を判断するのは、この場合は教壇に立っている先生です。
先生は生徒が「脳内で理解しているか」なんて分かるわけがないです。
では何で判断してるのか?
もちろん、「視覚で認識できる態度」で見ています。
先述のA夫くんは、私の話を下を向いて聞きながらテキストをペラペラめくり、シャーペンを分解していました。
その状況を「先生は"聞いている"と判断しない」というだけです。
実際にどうだったのか、は誰にも判定できないし、先生の心理からすれば、「あ、A夫は話をちゃんと聞いていない」と思われておしまいです。
話を思い切り展開します。
「みんな、ちゃんと理解しろよ。この場合に必要な事は"私は話を聞いています"っていう態度なんだよ。目線をあげる、うなずく、適当に微笑む。なんでも良いけど、"話を聞いていますよ"ってのは、君たちが投げかけないと相手に伝わらない事なんだよ。」
こういう話をすると、「成績が上がりさえすれば良い。という方便ととる向きもあるかもしれません。
でも私は全くそう思いません。
「気持ちは伝えなければ伝わらない」という事はこの社会で一定の経験をつんでいる人であれば当たり前のように理解している事だと思います。
その大切な姿勢を「成績表」というツールを媒介にして、小中学生に伝えているだけなんです。
いつも生徒には伝えています。
「内申点は意図的に上げろ!」と。頑張っていればいつか先生が分かってくれるはず。では未来はひらけません。
意図して、仕込んで、努力して上げることができます。
そいういう努力は受験だけでなく、その子の後の人生にも大きくプラスの影響を与えると思っています。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。