2019-09-28
vol.814
つばめ学院の関口です。
しばらく更新が途絶えていました。
実は授業のやり方を変更しておりまして、そちらに全力をかけてしまいブログが疎かになってしまっていました。
そのお話については、また別の機会にお伝えするとして、今日は小学生の英検について書こうと思います。
大学入試で存在感を増す英検
少し遠回りになりますが、「小学生」という前提を脇において「英検」そのものについてお伝えします。
実はここ数年で、大学入試における「英検」の活用が進んでいるという事実は業界の人間でないと知られていないのかもしれません。
特に私立大学入試における英検の活用がかなり進んでいるんです。
まずはその事実を知って頂きたいのです。
端的に言うと「英検を持ってれば満点扱い」というような大学が出てきています。
もちろん、その他に加点などの措置も増えてきています。
英検の検索サイトで、「全国の大学の一般試験」で英検が活用できる大学を検索すると、129校がヒットします。
おそらくこの傾向は加速する方向だろうと思います。
もう少し具体的な例をあげます。
明治大学では、準1級合格で全学部入試の英語を満点扱いしてくれます。
東洋大学でも、各学部で「英検のスコア2150(準1級と2級の間)」で100点扱いしてくれます。
つばめ学院の高3でも、今年度の大学受験で「英語免除」を計画に入れています。
今年のはじめに採用した講師も、自分の進学先の大学では英語の試験は受けていないそうです。(英検で免除)
私立大学の入試では7〜8回の試験を受けることは「ザラ」にあります。
同じ大学でも学部や形式が違えば何度か受験をすることになるからです。
そんな時に、「他の子は3教科の受験」という状況で「自分は英語の試験免除」で帰る。しかも点数は満点扱いだったらどうでしょうか?
体力勝負という側面もある私大受験で、少しでも早く帰って次のテストに備えることは大きなアドバンテージになります。
中高生じゃだめなの?
確かに「大学受験で使える」ことは分かった。だったら、中学や高校からでも良いんじゃない?
そんな意見が聞こえてきそうです。
わざわざ小学生から英検を頑張らなくても、中学に入ってからでも言いのでは?
というご意見です。この点については明確に否定しておきますね。
中学生になってから毎回のように英検を受ける。
もちろん理想的ですが、それを阻害する要因はたくさんあります。
最も大きな要因は「部活」なんです。
英検が行われるのは土日ですが、土日とも休みの部活が今どきあるでしょうか?
埼玉県内の運動部では皆無に近いと思います。
そして、自分の部活が休みだからと言って油断はできません。
受けたことのない「英検」を受けるのは勇気がいります。
「なあ、お前、今度の英検って受ける?」
「無理。俺、その日は部活の試合だもん」
「そっか。じゃあ、俺も次回でいいかなー、別に何も(対策を)やってないし。」
誰でも試験に落ちるのは嫌です。いや、今の実力を知ることすら嫌です。
それを避ける理由があれば、先送りする事はむしろ自然な事です。
受けたことのない英検を中学に入ってから受けるという事は、精神的な負荷がとても高いのです。
細かい記載は避けますが、英検受験のために土曜の部活を休もうとした子が、顧問の先生から「それは3年生になってからにしてくれ」と言われた例すらあります。
結果としてどうなるか?
受験を目前にした時期に「ラストチャンス」にかけるしかない。になります。
全ては「習慣」
最後にやっと「小学英語」の話になります。
英検で結果を出すために大切な事があります。それは「毎回、習慣として受ける」ということです。
そしてそれができるチャンスは、実は小学生にあります。
大学受験の話でも出しましたが、英検にはスコアがあります。
毎回の英検を受けて、そのスコアを伸ばすことを目標にしてもらえれば良いんです。
合格・不合格ではなく、その子の成長を正しく評価してあげて欲しいんです。
そして、ジリジリと前進して「合格」を手にした時にはしっかりお祝いをしてあげてください。
そうして、単なる結果だけでない、プロセスを評価する英検を実現できます。
プロセスが大切であれば、毎回の受験に躊躇する理由はありません。
成長を定点観測するための英検受検。
そういう「当たり前」を築くことができるのは、実は小学生の時だけかもしれません。
「英検はまだ、、、」と思っている子にこそチャレンジして欲しいんです。
私はいつも教室で言っています。
「"受かれ"とは一言も言ってない。"受けろ"って言ってるだけだよ。受ければ、その意味がわかるから。」
最後まで読んで頂いてありがとうございます。