2019年12月2日
vol.814
つばめ学院の関口です。
人は多くの場合に「無意識」に行動を決めているそうです。
今日はその無意識を使って、「無意識的に頭が良くなる方法」について書こうと思います。
習慣を変えるだけで効率が変わる
もし無意識がうまく働いてくれて、学習効率が上がるなんて事があったら素晴らしいですよね。
なんか楽して成績が上がるような気すらしてきます。
「そんなうまい話があるのか?」を思われる方もおられるかもしれませんが、逆の言い方をすれば「そんなうまい話を活用していない」子が実に多いのです。
日々の勉強習慣を少し変えるだけで、同じ頭で同じように勉強していても、その効果は変わってきます。
いくつか考えられる習慣はありますが、今日はその一つについてご紹介したいと思います。
丸付け習慣が勉強効率を上げる
是非とも注目して欲しい点は、「丸付け」の習慣です。
お子さんはどの程度の頻度で「丸付け」をしていますか?
つばめ学院で指導している頻度は「最低でもテキスト1ページに1回」です。
これより頻度が下がることがないように、授業の中で目を光らせます。
「丸付けの頻度」をよく観察してみると、非常に多くの生徒が「最後にまとめて丸付け」をしようとする事がわかります。
塾の授業では先生が口うるさく言うので、仕方なくページ毎に丸付けをしている生徒でも、学校の課題をやるときには「まとめて丸付け」に変わってしまう子も少なくないです。
勉強が「作業」であれば、もちろん「丸付け作業」をまとめてする方が効率的です。
しかし勉強は「作業」ではないので、「終わるか」が大切なのではなく、「できるようになるか」が重要なはずですよね。
ひっかかりが違う
「丸付け」において大切な事は「マル」ではなく「バツ」の問題です。
「バツ」を「マル」に変えることが、勉強における前進だからです。
その大切な「バツ」は、できるだけ心にひっかかって欲しいんです。
「バツ」になんのひっかかりも感じることなく、すーっと素通りしてしまってはもったいないです。
もちろん、「解き直し」までした方が良いことは間違いないですが、ただ「丸つけ」をするだけであっても、心にひっかかるかどうかは大切です。
自分が「どう解答したのか」を覚えているうちに丸付けをして欲しいです。
そうすると、答えが違っていた時に「ひっかかり」が生まれます。
「えっ?うそ。何が違うんだよ!」
と、ムキになって答えを何度も確認するなんて事も、解いた直後だからこそ起こりうることです。
(そして、直後の丸付けをすると、本当によく「起きます」)
どうせやらなければいけない課題であれば、せめて少しでも吸収できるものは取り込みたいですよね。
「あとでまとめて」なんてやれば、丸付けをする時には解いた時の記憶なんてありません。
場合によっては、自分がなんの問題を丸付けしているのか分からないことすらあります。
ちょっと丸付けの仕方を変えるだけで、心にひっかかりができます。このひっかかりを持ったまま学習することは、その後の効率を大きく変えることになるはずです。
明確な根拠はないですが、現場の感覚としては確実にその違いはあります。
どの問題をどう間違えたのか。
それを無意識の中に放り込んでおくだけで、次に間違えた時に「まただ」と思えるかもしれません。
それが、注意を促し正確な解答につながるかもしれません。
丸付けの頻度を変えるだけ。
そんな「うまい話」をまったく使っていない子が実は多いのではないでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。