やってくれました

2020年1月5日

vol.818

 

つばめ学院の関口です。

 

新年明けての授業も2日目を迎えました。

年明けの後半は特に生徒の参加が多い日程が続きます。

本日はのべ118名が参加してくれたので、教室の定員数で割った稼働率は87%になります。

本当にありがたい限りで、生徒と保護者に感謝するばかりです。

ちなみに、明日の稼働率は91%の予定。そりゃ、毎日、エネルギー吸い取られるわけだ、、、と思います。

 

 

やってくれました!

昨日のブログで、「日々の教室の様子がわかるブログに」なんて書いたのですが、わりと不安でした。

そんなブログに書けるようなネタを提供してくれる子が都合よくいるはずないし、、、

 

と、、、やってくれました!!

中学生のある生徒が。

 

やらかしてくれました。

いいネタありがとうございます。

 

とはいえ、これは実際に「良くある事」なので、是非とも多くの保護者に知っておいて頂きたいです。

 

 

おかしなところはどこでしょう?

今日の画像に掲載した計算式ですが、どこがおかしいか分かりますか?

 

「なんでここ間違えたの?」

「え?いや、計算ミス、、、かな?」

「いや、そりゃそうだろ。計算問題なんだから、計算ミスしか起きないよ」

 

コントのようなやりとりをして、生徒の計算式を「じーっ」と観察します。。。

 

(5)の計算式の2行目がおかしいんです。

2行目の最後の項の分子です。

8x-??

と書いてあります。

 

この??。

いくつでしょうか。。。

 

お分かり頂けましたよね。

本人は2行目の段階では「10」と書いたつもりなんです。

そして3行目で計算する段階では「16」と読んでいるんです。字がきたないせいで。

私も初めは「16」だと思いました。そうだとすると、あまりに安易なところで間違えているし、間違える根拠もありません。

 

ニヤニヤしている私のとなりで生徒が叫びました。

「あぁぁっ!」

 

おそらくこの子が同様のミスをすることはなくなると思います。

しっかりと「痛い目にあった」と自覚してくれたからこそ、次に気をつけてくれる気持ちが出てくるはずなんです。 

 

ほとんどの子が気づいていない

この手のミスの恐ろしいところは、自覚症状が全くないことなんです。

「計算ミス」の一言で済ませていると絶対に見つかりません。

また、途中式を書く習慣がない子に対しても発見できません。

(途中式を書かない子に関しては、そもそも計算ミスの原因すら追求できませんが)

 

今日のこの子にしても、この段階までしっかりと途中式を書いてもらうまでにある程度の時間を要しました。

この生徒のノートはかなり読みやすいです。

 

実際に深刻なケースは、もっと乱雑な計算式で計算している子に多いです。

そして、その乱雑なノートをのぞきこんで、プロセスを理解するには技術が要るのも確かなんです。

何書いてあるのか読めない他人のノートなんて、誰も読みたくないですからね。

若い講師がやってしまいなミスとして、ここで「自分の正しい計算を見せて終わり」にしてしまう事があります。

 

こうしてしまうと、その子の問題はずっと置き去りにされてしまいます。

(計算を丁寧にするのではなく、字を丁寧に書くことが必要だったわけですから)

でも、そうしてしまいたい気持ちは痛いほど良く分かります。

 

お子さんのノートをチェックして頂いて、自分で自分の文字を読み違えてないか確認して頂いても損はないと思います。

かなり多くの子が自分の文字を「読み間違え」しています。

 

それでは、また塾の現場からのレポートをお届けしたいと思います。