2020-01-07
vol.820
つばめ学院の関口です。
今日で冬期講習の日程が終了しました。
明日はフォローデイという予備日程がありますが、正規の日程は本日で終了です。
昨年末からの10日間、本当に塾生は良く勉強してくれました。
冬期講習の様子はまたお伝えするとして、今日はコラム的な内容を書こうと思います。
無意識を勉強に活かす
人が多くの判断を「無意識」に行っていることはいろいろなところで言及されています。
全体の8割とも9割とも言われるこの「無意識」を勉強に取り入れられる方法をお伝えします。
なんといっても「無意識」ですから。
とっても「楽に勉強できそう」な感じがしませんか?
実際に楽です。
そして、これは私の実体験がもとになっているので、効果は保証できます!
是非とも多くの生徒がこの方法を活用してほしいと思います。
活用できないまでも、意識しておくだけでも結構違うのではないかと感じています。
実は漢字が苦手なんです
今日のお話は「漢字が苦手」な私の実体験に基づいています。
私は塾で小学生に国語も教えていて、漢字テストなんかでも「満点とれるように準備しろよ」なんて言ったりもしますが、実は漢字が苦手です。
中高生の頃は漢字テストの点数が低くて大いに苦労しました。
今でもあまり書ける方ではありません。
社会人になってからは、漢字離れは更に加速しました。本は読むので、漢字を読むことは問題ないですが、「書く」機会が圧倒的に減ったのでどんどん漢字が書けなくなりました。
ほとんどの場合は、パソコンで変換して事が足ります。
そんな私ですが、実はここ1年ほど意識的に「手書き」を生活の中に取り入れているんです。
そして、その「手書き」では無理してでも漢字を使うよう心がけています。
特段の理由はなかったのですが、「塾の先生が書けないのもみっともない」という気持ちはあったと思います。
不思議な変化
面倒ながら、手書きできない漢字があると携帯で調べて書くように意識していました。
面倒な思いをしながら手書きをし始めて数ヶ月たったころに、明らかな変化を感じられるようになってきました。
当然の流れですが、以前よりも漢字が書けるようになってきたんです。
これ自体は特に驚くようなお話でもないですよね。
私も「まあ、最近は良く調べるようになったし。普段から書いてるしね。」と思っていました。
ところが、です。
冷静に考えてみると、やはり不思議な事が起きていました。
「書けるようになった漢字」というのは、携帯で調べた漢字だけではないんです。
明らかな違いを感じるのは、「あー、、、どう書くんだっけなぁ」とおぼろげにしか覚えていない漢字に対しての記憶なんです。
以前は頭を抱えても絶対に思い出すことのなかったような漢字が、「えーっと」と考えるとわりと書けるようになってきたんです。
これは本当に不思議な感覚でした。ろくに覚えていない漢字がなぜか書けてしまうような感覚です。
何かが変わった
私が考える理由は「無意識的に漢字に対する見え方が変わった」ということです。
もちろん、特に普段の意識を変えたつもりは全くないです。
ただ、脳の中の処理が変わったのではないかと思っています。
いままでは「書かない前提」で見ていた漢字が、「書く前提」で見るようになった。
もちろん、私の意識ではなくあくまで脳の中での出来事として、そういう事が起きているのではないかと思うんです。
そう考えると、普段から漢字を使いたがらない子はもったいないなぁと感じてしまいます。
つばめ学院では毎回の授業で、生徒に授業内容や感想を書いてもらいます。ひらがなだけで簡単に「むずかしかった」としか書かない生徒を見かけると必ず漢字で書くように促します。
できるだけたくさん書くようにも伝えます。それは、「感想はたくさん書くことが良い」と盲信しているわけではありません。
実体験として、漢字をたくさん使う生活を始めて、「自然と漢字を覚えている」脳のすごさを体感したからなんです。
日々の生活の中で、少しずつ「漢字脳」を使っておくと、その効果が複利で返ってきます。
日々の生活で何も投資していないと、効果もゼロです。
せっかく感想を書くならば、漢字を使ってたくさん書いておくほうが「お得」だと感じるんです。
これは何も漢字に限ったことではなく、「計算脳」「英語脳」などいろんな「脳」のつくり方があると思います。
日々の生活に取り込むだけで、「見ただけで覚える」ような脳をつくる事が可能なんだと思います。
是非ともこの「脳」の仕組みをうまく活用して欲しいと思っています。
お子さんは漢字を使っていますか?
最後まで読んで頂いてありがとうございます。