2020-01-11
vol.821
つばめ学院の関口です。
昨日は中3受験生を対象とした入試特訓を実施しました。
中3生は9月から毎週土曜日に集中的に実践的な学習に取り組んでもらっています。
今日はその入試特訓のお話を書きます。
受験には体力も必要
3年生のAくんは、ここ数回の入試特訓で明らかに様子が変わってきました。
それは「体力がついた」ということなのだと思います。
入試特訓は1日で5教科の学習を受けてもらいます。
50分の試験を受けたうえで、その解説を聞くというスタイルで5教科分です。
学校の定期テストを遥かに超えるハードな特訓を「毎週」受けてくれています。
Aくんに起きた変化はシンプルなものです。
以前は3教科目を過ぎたころから、目がうつろになり、集中力が切れてしまっていました。
しかし、ここ数回は違ってきました。最後の社会の時間になっても集中力を切らすことなく取り組んでくれます。
Aくんの気持ちは以前も今も変わらないように思います。
ただ、以前は「気持ち」があっても「体力」がついてこなかったんです。5教科分の試験を集中してやり切るということはそれだけハードな事です。
そのハードな状況を毎週のように経験している子の体力と集中力が強化される事は当然の事ですよね。
本番が一番ラクだった
毎年、この入試特訓を受けた受験生が県立の試験本番を終えて言う感想があります。
それが、「本番が一番ラクだった」という感想です。
本番の試験は「試験を受けておしまい」です。塾の入試特訓のように試験後の解説もなければ、解き直しもありません。
さらに、試験と試験の間の休憩時間もたっぷり確保してもらえています。
毎週、毎週、本番よりも過酷な特訓を受けている子にしてみれば、本番のスケジュールは非常に「ラク」なものに感じるはずです。
受験はあくまで学力勝負です。
どれだけ勉強をしてきて理解し覚えているかが問われます。
とはいえ、本番の試験を終えて「疲れてクタクタです」と思う子と、「毎週の入試特訓に比べればラクなもんだった」と思う子の結果が違ってくるのは当然です。
もし学力に大きな差がないとすれば、この体力の違いは大きなものになるはずです。
受験生におくる言葉
毎回の入試特訓では、参加した生徒に私からいろいろな言葉を贈っています。
昨日の入試特訓でお話した内容を少しだけご紹介します。
いま受験生はとても「苦しい」思いをしているはずです。
苦しくて辛い思いをしているならば、それは正しい反応だと自信をもって欲しいです。
人は辛く苦しい思いをして手にしたものを大切にします。
どんなに高価なものであっても、簡単に手にしたものを大切にはなかなかできないものです。
いま、受験生のみんなが手に入れようとしているのは、人生に大きな影響を与える「高校」です。
大切な「第一志望合格」を手に入れようとしているんです。
それが簡単にできてたまるか!
受験生のみんなは、一生大切にする「宝」のような経験を手に入れたいと思っている。
生涯大切にする宝を手に入れるためには、相応の辛く苦しい経験が必要です。
その辛さ、苦しさの先にしか輝く「宝」はないからです。
受験も終盤を迎えました。
また今年もいろいろな物語を生徒が生み出してくれそうです。