効果の出るやる気

2020年1月13日

vol.822

 

つばめ学院の関口です。

 

塾の仕事をしていると、中高生の「やる気」にも種類がある事に気づきます。

今日はそんな「やる気」のお話です。

もっと言うと、「効果の出るやる気」と「効果の出ないやる気」の違いです。

 

 

「気持ちの大きさ」に惑わされない

中高生は定期試験を終えるたびに、その結果に一喜一憂します。

それは決して悪いことではなく、むしろ毎回の反省を次に活かしてステップアップしてほしいと思っています。

 

ただ、そこで注意したいのが「大きな気持ちの変動」です。

今回のテストの結果は不甲斐なかった。。。。次回こそはやってやる!!

と、大きな意気込みで気合を入れる子はテスト後に多くいます。

場合によっては、涙ながらに悔しさをぶつけてくれる子もいます。

 

でも実際に結果を左右するのは、そこでの「大きな気持ち」ではないのだと思います。

 

 

一番辛い時の「もうひと押し」が全てを決める

試験の後は誰もが大きく気持ちが動きます。

そこでどんなに強く思いを持っても、その気持が継続しないと意味がないです。

いや、気持ちが継続して、行動が変わらないと結果にはつながりません。

 

そういった、「結果を出すやる気」というのは、いわゆる「やる気」のイメージとは違うように私は感じています。

本当に「結果につながる」のは、一番辛い時の「もうひと押し」なんだと思います。

それは、試験の後に感じるような「大きな気持ちの動き」とは対照的な「小さな一歩」です。

 

今日は疲れて大変だな。さすがに今日はやらなくても誰も怒らないだろう。。。。でも、まあ、ちょっとだけでもやっとくか。

 

そんな「小さな一歩」です。

その一歩を踏み出すかどうか。それが大きな結果を生み出すきっかけになります。

「やるぞぉ!」なんて声高に叫ばなくてもいい。

 

ただ、やるべき時に、やるべき事を。ほんの少しだけ多く積み上げる。

そんな「小さな」積み上げが全てではないでしょうか。

 

 

青い炎を燃やせ

塾の教室では、よく「赤い炎」と「青い炎」の話をします。

 

炎というと、メラメラと燃え上がる赤い炎のイメージが強いと思います。

しかし、中学の理科でガスバーナーの使い方を学ぶと「青い炎」というものを知ります。

 

「青い炎」はメラメラとはしません。

すっと、まっすぐ

静かに佇むように燃えています。

 

一般的なメラメラの「赤い炎」とは全く様子が違います。

しかし、炎の温度は静かな「青い炎」のほうが高いのです。

 

メラメラと「赤い炎」を燃やすのではなく、

静かに「青い炎」を燃やして欲しい。

 

そして、一番辛い時に「もうひと押し」を頑張る。その「やる気」こそが大きな結果につながります。

 

冬休みが終わり、学年末試験までにはまだ少し時間があります。

こういう時期に静かに努力を積み上げている子こそが結果を出してくれるはずなんです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。