日々の学習効果を爆速で上げるコツ

2020年3月12日

vol.833

 

つばめ学院の関口です。

 

明日は和光市内の公立学校の卒業式です。

例年通りの開催にはなりませんが、卒業生達には一生の思い出になる一日を過ごして欲しいですね。

自分の思ったとおりにはいかなかったけど、それが自分の人生の大切な一部なんだ。と感じることができる大人になってくれることを望んでいます。

 

全ての卒業生に、ご卒業おめでとうございます。とお伝えしたいです。

君たちにとって、これが新たな人生のスタートであることには変わりないですから。

 

「やればできる」じゃダメなんだ

つばめ学院は今週から制限付きで教室での授業を再開しています。

そんな授業の中で、いつもと同様の指摘を何度もしているわけです。

今日のブログではそんな「何度でも言う価値のあること」について書きます。

 

これはご家庭でも言われていることだと思いますが、

「字を丁寧にかく」

「問題をよく読む」

「ピリオド、クエスチョンを必ず書く」

といった細かいところが、どうしても普段の生徒の学習では意識されません。

 

そして、その指摘を受ける子の多くはこう言います。

「試験の時はちゃんと書くから大丈夫。ちゃんと書けるし。」

 

・・・

・・・・・

・・・・・・

 

そりゃそーだ。

 

さすがにどんなに努力しても、人が読める程度の字が書けない子はいません。

ですから、「試験の時はちゃんと書ける」は事実です。

でも、それではダメなんですね。

いや、それだからダメなんです。

 

「意識してやる事」を減らしていく事こそが日々の鍛錬

実は「意識してできる事」というのは、ほとんどの場合で「できる」にカウントしない方が良いです。

本当の意味で「できる事」というのは何の意識もしなくてもできる事です。

 

そうですよね。

もし全神経を集中しないと箸を扱えない人がいたとして。

そんな人が、その箸を使って食事の味を楽しめるかといえば大いに疑問です。

 

そこで必要な事は全神経を食事の味に傾けること。

または、食事と会話にうまく意識を振り向けることです。

間違っても「箸を使うこと」に意識を向けることでありません。

 

意識せずに箸を使えないと、食事の味やその場を楽しむことはできないですよね。

 

本番の試験では

お話を勉強に戻します。

 

お子さんの現時点の学力は問いません。

それでも点数アップに必要なことがあります。

それは「目の前の試験に意識の全てを集中すること」です。当然ですよね。

 

しかし、例えば字が汚い子の多くはそれができません。

試験のたびに「この程度なら、、、まあ読めるよな」。

という判断を、意識的・無意識的を問わず判断しています。

ピリオドを書き忘れがちな子は、問題をとくたびに「ピリオドを書いたか」を確認しなければいけません。

 

そういう立場にいること自体がすでに大きなハンディキャップです。

つまり他の子よりも不利な条件で戦っています。

もちろん学力に絶大な自信があって、他の子に「ハンデをつけてやろう」と思うほどに寛大な子は別ですが、そういう子はほとんどいないはずです。

 

結論を急ぎます。

私達が日々の学習で何をしなければいけないのか?

それは、「ここぞ」という時に意識しなければいけない事を最小限に減らす事なんです。

無意識的にできることをどれだけ増やせるか。それが日々の学習では問われているはずなんです。

 

実際に、

とても字が丁寧できれいな子に「字が丁寧で読みやすいね」と声がけしても、ほとんどの子はきょとんとします。

「そう、、、ですか?ふつうですよ。」

その子にとっては、普通の事をしているだけです。書くスピードも決して遅くないです。

しかし、いつも雑な字を書く子が、丁寧に書こうとするとスピードは著しく低下します。

つまり、本番の試験で「全力が出せない」状態になってしまいます。

 

これでは毎日の勉強を何のためにやっているのか分からないですよね。

 

誰にも見られない、日々のなんでもないノート。

それをどれだけスキのないものにするか。それこそが、「本当に意味のある学習」なんです。

 

 

お子さんは「試験はきれいに書くから大丈夫」と言っていませんか?

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。