この春、自然に頑張れる子達

2020年3月17日

vol.835

 

つばめ学院の関口です。

 

先週から昼間の時間も活用しながら、特別体制で授業を実施しているつばめ学院です。

今日はこの時期に教室で見られる興味深いお話を書いていこうと思います。

 

ノッている生徒達

毎年、この時期にすごく良いモチベーションで勉強に取り組んでくれる学年があります。

それはどの学年かお分かりになりますか?

 

実は高校受験を終えたばかりの、中3生がこの時期に勉強のモチベーションが非常に高いのです。

今年も高校入学後の勉強に備えてガンガン勉強をしてくれています。

 

少し意外な感じがしませんか?

やっと受験を終えたばかりの中3生です。それこそ「思い切り遊びたい!」と思っているイメージが強いのではないでしょうか。

しかし、これは毎年の春休みに恒例のことなんです。

 

その理由と重要性についてお伝えします。

 

実はラクになっている中3生

まず、なぜこの時期に中3生の勉強に向かうモチベーションが高いのか。その理由について私が感じることをお伝えします。

 

まず受験を終えたばかりの中3生の多くは「受験が終わった」というだけですでに気持ちがラクになっています。

本物の受験を終えた受験生は、その重圧から開放されるだけで実は十分に見が軽いものです。

受験生が本番の直前期に苦しんでいるのは「勉強のつらさ」ではありません。

「受験という大きな重圧」に苦しんでいます。「勉強がつらい」なんて思っている受験生はいません。

 

そんな受験生達は、いきなり「勉強しなくていい」となっても逆に困るくらいなんです。

せっかく身につけた学習習慣をなくしたくないと思う子の方が多いくらいです。

 

受験の時よりは負荷を落として、しかし高校に向けての新たな勉強を始める。

これは受験を終えた子達にとっては、何の負担でもなく、むしろ歓迎すべき事です。

だからこそ、この時期の中3生は非常に高いモチベーションで高校の先取り学習を進めています。

 

この時期の頑張りが高校でのポジションを決める

中3生達が前向きに勉強できる理由については納得して頂けたと思います。

そして、それこそが「非常に大切」な事である理由についても書いておきたいと思います。

 

それは、中3生達が高校に進学してからの立ち位置を決定するほどに重要な事なんです。

 

まず公立中学での学力分布をイメージして頂きたいのです。

無試験で入学する公立中学は学力の分布が非常に広いです。

他方、高校の学力分布はどうでしょうか。

入学で学力試験を実施しているという事は、上方向にも下方向にも学力の分布を狭くします。

このことは公立の中3生は全くイメージできない事です。

 

この学力分布の狭い集団では、しっかりと努力すればすぐに集団の上位にいくことができます。

入学前のこの時期にしっかりと高校の先取り学習(または中学の復習)をしておくと、当然のように入学後に集団の上位に入れます。

 

誰でも経験のある事だと思いますが、集団に入ったときの最初の印象は非常に大切です。

そこで自分が「できる」と思えばその後の頑張りにも力が入ります。

しかし、「まわりの方がすごい」と思ってしまうと、その印象をひっくり返すまでに大きな努力を要します。

 

この時期の中3生は実は最高の状態なんです。

本人達も「勉強しよう」というモチベーションがあります。そして、勉強した分が確実に入学後に成果として表れます。

 

受験後の春休みで学習習慣を失ってしまうなんて、あり得ないほどもったいない事ですよね。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。