英語の前に小学生がしておくべき事

2020年4月24日

vol.845

 

つばめ学院の関口です。

 

以前はスポーツクラブに通っていたのですが、いまはそれも叶わないので。。。

室内筋トレ用に「プッシュアップバー」という取手のような器具を買いました。

使用感については、またご報告していきます。

 

と、全く関係のない話から今日の本題に移ります。

今日のテーマは「小学生のうちに強化しておきたい英語で使える技術」です!

 

小学英語が教科化され、本格的スタートを切るかと思いきや不測の事態に陥ってしまいました。

私が日々生徒と向き合うなかで気づいた「英語が苦手な生徒に欠けているもの」を今日のブログではお伝えします。

 

英語嫌いな子に足りないもの

もちろん「足りないもの」といってもたくさんありますよね。

ある子は英単語(語彙)が足りないかもしれない。

別の子は英文法に対する知識が足りないかもしれない。

 

そこで今日は1つの制約を設けました。

「小学生のうちに準備ができること」という制約です。

小学生のうちにしっかりと見に付けていないと、中学の英語で確実につまづくポイントが今日のテーマです。

 

国語の構造を理解すべし

もったいぶってすいません。

結論を書きます。

小学校の国語の授業で扱う「主語と述語」の見極めです。

 

実は小学校の国語では、小4くらいから毎年のように繰り返しこの「主語・述語」を学習しています。

高学年になると修飾語が増えたり、助詞の用法なんかも入ってきます。

ここでは多くを望みません。とにかく「主語」と「述語」を正確に見極められることが必要です。

 

中学生になって語彙も文法の理解もできているのに、「全く英語が分からない」嘆く子はこの「主語・述語」を見つけられないことが多いんです。

 

どんな事が起こるのか?

具体的なお話で書いてみますね。

 

例えば、「私は車でショッピングに行きました。」という日本語を

I went to shopping by car.

という英文になおすことはそれほど難しいことではありません。

 

しかし、この文章に接続詞の知識を組み合わせると、とたんに「?」となる子が増えます。

「昨日は雨が降っていたので、私は車でショッピングに行きました。」

を英文になおすという問題ではどうでしょうか?

 

I went to shopping by car because it was rainy yesterday.

 

 

重要なポイントは、どちらの例文も主語と述語は同じであるということなんです。

私は〜行きました

です。

 

だから、英語では I went で始まります。

主語・述語を理解できている子にとっては当然ですが、国語の主語・述語が抜けている子にとっては大問題です。

 

Yesterday was...

Rain had...

などなど、「昨日は雨が降っていたので、」をなんとかしようとしてわけが分からなくなってしまいます。

 

私が英語の授業でお伝えするのは、「最初の主語と動詞(SとV)をまずは正確に書くこと」です。

この感覚は中3生にとって受験が近づくほど重要になってきます。

しかし、残念ながらその段階で「主語・述語感覚」を集中的にトレーニングする時間を捻出することは難しいのです。

 

しかし小学生は違います。

考える時間も十分にありますし、毎年のように繰り返し学習をします。

もしご家庭のみなさまが、、、

「国語の主語・述語なんて分からなくてもねぇ。正しく文章読めれば十分なんじゃないの?」

と感じられていたら、それは大きな誤解です。

 

国文法は「どうせ日本語は読めるし、話せるから」と軽視されてしまうかもしれません。

しかしこれだけは忘れないでいただきたいのです。

 

英語に関しては、「読めて話せる」ようになるために「文法」から入ります。

外国語を理解するということはそういう事なんです。

 

お子さんは主語と述語を正確に見極めていますか?

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。