いま中3生が失っているものは

2020年5月1日

vol.846

 

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つばめ学院の関口です。

今日から5月になりました。埼玉県内の県立高校及び和光・朝霞市内の市立中学の5月末までの休校も決定しました。

なかなか出口の見えない休校が続いていますし、学校再開後のカリキュラム遅れを取り戻すところも含めると「長期戦」になることは必至だろうと思います。

 

 

休校期間の学習ストップ

いま公立中学、高校の学習がストップしています。

特に中3生受験生への影響は大きいです。

この期間に学校以外の学習手段を持っている子とそうでない子に明確な差が生まれるからです。

 

事の是非は脇に置きます。

この未曾有の状況下においては「どうあるべきか」の議論ではなく、現状がどうであるかを見定め適切な行動を取ることが大切です。

 

中3受験生の大切なポイントして、中学生は受験までに「学習するべき事」がたくさんある。という事です。

数学を例にとると、中学3年間のカリキュラムを公立中学の授業で終えるのは、年明けの1月以降になる事も珍しくないんです。

高校入試の本番が3月1日にもかかわらず、です。

 

 

4月-5月の休校で失うものは?

いま春の時間が失われています。

しかし、受験生におけるその影響はどうなるのでしょうか。

 

私がここで失われてしまうのは「春の時期」の2ヶ月ではないと思っています。

失われるのは「試験直前期の2ヶ月」ではないでしょうか。

 

通常の中3生は、未習範囲を学習し終えるまでは学校の授業で学習するしかありません。

塾に通っている場合もそれは変わりません。

まずは未習範囲を終わらせ、その後に総合演習で当日の得点力を上げていきます。

 

そしていま時間が失われています。

もちろん時間が失われたかといってカリキュラムが終わらないという事態にはならないと思われます。

しかし学校がカリキュラムを終えるのは入試直前のギリギリになるかもしれません。

どの教科についても「カリキュラムを終えると同時に受験」という事にはなる可能性があります。

 

この状況で失われつつあるのは、実は最終盤でなんとか確保しようとしている「総合演習」の時間です。

学校しか学習手段を持たない子の「最終盤の時間」が失われつつあります。

 

我々は少なくともその事に自覚的である必要があります。

 

 

9月入学で問題解決?

最後にいま話題となっている「9月入学」について書いておきます。

 

おそらくこの9月入試で「格差」の問題は解消しません。

いまの時期についた差は、ゴールがいつになるかの問題ではありません。もちろん、先に伸ばすことによって少々の解消効果はると思います。

 

いま必要なの事は「まわりに解決を望む」ことではなく「いまできる行動をとる」ことではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。