2020年5月3日
vol.847
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つばめ学院の関口です。
「ステイホームWeek」なんて言ったりしていますが、今年の連休期間はお子様が家で学校の課題をこなす時間が長くなるかもしれません。
今日のブログでは、せっかくの課題を利用してその学習効果を爆発的にあげる「ひと手間」をご紹介します。
数学のひと手間
まずは数学からご紹介しますね。
せっかく出された計算の課題。
お子さんは「計算、、、丸付け、、、はい!おしまい!」としていませんか?
計算問題では「間違えた理由」を探ることが非常に大切です。
「なぜ間違えたのか」が分からなければ、次から何に気をつけて間違いを減らせば良いか分からないのです。
つまり、間違いの理由を特定せずに計算問題をただ漫然とやっているだけでは、
「改善の見込みもない苦行をただ繰り返している」
のと同じではないでしょうか。
教室の授業でも
「なんでこの計算間違えたの?」という問いに対して、、、
「え?あ、これは"計算ミス"です。」という応えは意外と多いんです。
「う、うん。。。計算問題だからな、計算ミスで済ましたら全部が計算ミスになるわな、、、」
というやり取りは良くある光景です。
「分かりやすく説明する」というのも塾の講師にとって大切な能力ですが、それ以上に「その子がなぜ間違えたのかを明確にする」能力はそれ以上に大切です。
逆に言うならば、この能力を自学習の中で身につけてしまえば、お子さんは「塾いらず」に一歩近づいたことになりますよね。
英語のひと手間
英語の学習ではどうでしょうか。
ほんのひと手間を意識するだけで、大きく学習効果が向上することがあります。
選択問題で「正しい選択肢を選ぶ」というのは誰でもやる事です。
それと同時に「正しくない選択肢の理由を言う」ことまでできるとその学習効果は数倍になります。
かりに四択だとして、誤答の理由まで説明すると1問に対して4倍の効果がありますよね。
もちろん4倍は理想的すぎるとはいえ、倍以上の効果があると言うのは「言い過ぎ」にはならないはずです。
塾の教室での声がけにも良く使います。
「うん、この問題は正解だね。でも他の選択肢はなんでダメなんだろうね?」
この問いかけに即答できる子は非常に良く理解できている子です。
塾の教室でされる「声がけ」というのは、最終的に生徒が「自らに問いかける」ようになって欲しい事です。
同じ課題であっても、そこに少しだけ「塾の声がけ」を意識してもらうと、その効率は跳ね上がるはずです。
将来の手間を意識できるか
「面倒くさい」は小中学生の生徒が良く口にする言葉です。
しかしその言葉の意味する内容は真反対になる事があります。
きっと「課題を終わらせる」ことだけが目的であれば、その手間が増えるのは確かに「面倒」ですよね。
分かります。その気持ち。
しかしその「目的」が違うところにあったらどうでしょうか。
今の「課題」を「やるだけ」で終わらせてしまえば、十分に習得できていない技術は必ず後で「やり直す」はめになります。
「将来の手間」までを想像して、その最短距離を探る。
そういう目でいまの課題を見つめることができる力は、その後の人生で大きな助けになるのではないでしょうか。
「いまの手間」を惜しまずに、「将来に発生する手間」をなくしませんか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。