2020年6月1日
vol.852
和光市内の公立学校もいよいよ今日から再開しました。
今朝はつばめ学院も活動再開の1つとして、新聞の折込広告を入れました。
チラシを見て、このブログを見ている方がおられたら嬉しいですね。
新型コロナウィルスは世界中に広がりました。
多くの命を奪い、経済活動を麻痺させました。
この未曾有の出来事は小中高生たちの「未来像」にも少なからず影響を与えたように思います。
今日はそんななかでの「コロナに負けない子を育てる方法」について書こうと思います。
強まる安定主義
私は普段から授業の中や合間に生徒の将来について質問をします。
端的に言えば「将来何になりたいか?」です。
今の子達は私が子どもの頃に比べると圧倒的に「安定主義」の子が多いです。
新型コロナウィルスによる社会の混乱を経て、その志向は更に強くなったと感じています。
なぜ若者が「安定主義」に向かうのか。というお話は今日の本題ではないのでわきにおきますが、今の若者が「すでに恵まれている」という点は大いに影響があると思っています。
いまの小中高生と将来の話をすると、
「将来、いまのコロナのように社会が混乱してもちゃんと生きていける仕事につきたい」
という子は驚くほど多いのです。
絶対に必要とされる仕事とは?
いまの生徒達は、私が子どもの頃とは比べようもないほど「社会に対する不安」を感じています。
30年前と今を比較して、どちらが実際に混乱しているのか。は関係ありません。
いまの時代を生きる生徒達は、強い不安を抱いているという「感覚」がここでは大切です。
こういった「不安」の話をすると、次に出てくるのは「安定した職」の話ではないでしょうか。
この先の社会が不安なので、どんな社会になっても安定して働ける「職」はなんでしょうか。生徒からそういった質問をもらう事もあります。
「将来は起業して社長になる!」と豪語していた生徒も最近は急にトーンダウンして、
「コロナのような事が起きても安定している職業で起業したいんです」などと言い出す始末です。。。
「安定した職」を求める背景には、コロナウィルスのような自然災害だけでなく、AIのような技術革新も大いに影響を与えているはずです。
いまを生きる生徒達は、そういった複合的な条件のもとで、まさに未曾有の時代を生きようとしています。
絶対になくならない職よりも大切なこと
生徒達から不安を聞くことは珍しくありません。
特に、将来の「職」に関する不安は非常に大きいです。
大人たちがせっせと世の中の「不安」を喚起させようと脅しをかけています。
その声は確実に若者達の耳に届いています。
無力な彼ら(彼女ら)は、ただその不安に怯えるしかありません。
そんな時に私が生徒に伝える事があるんです。
いまの若者がこれからどういう社会を生き抜くのか。
それを、いまの私が見通すことは、残念ながらできません。
それでも1つ確実な事があります。
誰もが人とかかわり合いながら生きていくはずです。
人と人の関係の中で生きていきます。
そうだとすれば、
「人から必要とされる」ことを目指してみて欲しいんです。
もちろん、万人に必要とされる必要はないし、その人数を競う必要もありません。
ただ、「この人がいないと困るよね」と周りの人が感じるような人をイメージして欲しいんです。
「必要とされる仕事」は大きく変わるかもしれません。
でも
「必要とされる人」はどの時代もわりと同じなんじゃないかと思うんです。
そして断言できる事があります。
「人から必要とされるひと」を目指すのであれば。
「勉強」は必ずその役に立ちます。それは断言できます。
「君」がいま勉強をする理由は、きっとそこにあるんじゃないかと思うんです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。