2020年6月29日
vol.856
つばめ学院の関口です。
先日、和光市内の中1生向けに期末試験に向けた勉強計画の動画を撮りました。
(まだご覧になっていない方は、是非ともコチラを)
今日のブログはその続きのような形です。
さて、タイミングの早い大和中の期末試験まで、あと2週間程です。
あと1週間で学校の課題は終わらせる予定でしたよね。進捗はいかがでしょうか。
つばめ学院では「あと数学だけ!」「英語を数ページやれば終わり!!」といった威勢のいい声が聞こえ始めました。
ラスト1週間の話をしよう
前回の動画は「計画」がメインテーマでしたので、「ラスト1週間はからっぽにする」という話し以上の具体的なお話ができませんでした。
今日のブログはその「直前1週間」をより具体的に掘り下げてお伝えします。
部活動が休みになり、学校全体が「試験前モード」に切り替わるのがこの時期です。
この時期にまだ学校の課題をやっている子は相当な劣勢に追い込まれています。
学校の課題はすでに終わらせたとして。
この時期にやることは、動画でもお伝えした「弱点の強化」ですね。
別の言い方をするならば「完成度を上げる」という事です。
では、この完成度はどうやって上げていくのでしょうか。
ここでは「1冊」を完璧に仕上げることを強く意識してください。
やたらと問題集に手を出すことは得策ではありません。
つばめ学院の生徒であれば「iワーク」を、塾に通っていない子であれば「学校の問題集」を完璧にすることが最優先です。
完璧に仕上がっていない段階で、他のものに手を出すということは、勉強においては愚の骨頂です。
「1冊を完璧に仕上げる」の重要性は納得して頂いたとして、次にその具体的なやり方をご説明します。
完璧に仕上げるとは?
基本的な手順を示します。
①問題を解いて間違えた問題の番号に☓印をつける。
(基本的には課題が終わっていれば、この①の手順は終わっているはずです。)
②☓印のついている問題を解く。解けたら☓印を○で囲む。できな場合はそのまま。
③上記の方法で試験範囲全体の☓印を全て解き直す。
④さらにもう一週して、正解したものには○印をつける。☓印に二重丸がついたらその問題は終わり。二重丸がつくまで終わりにはしない。
いかがでしょうか。
ここまでやるのが、「1冊を仕上げる」という意味です。
これをしないうちに他の問題集に手を出すことは百害あって一利なしです。
この際、特に勉強が苦手な中学生に注意して欲しいことを書きます。
・間違えた問題には「絶対に」☓をつける
→計算ミス・勘違い・問題の読み間違い・字の読み違いetc...理由がなんであろうと間違えた問題には☓印です。ここに例外を認めると、せっかくの取り組みがなし崩し的に崩壊します。
・「完璧に理解した!」と思っても2回は解き直す。よくある質問で、「先生、この問題もう絶対間違えないからやらなくていいですか?」というものがあります。絶対に間違えないなら、とっとと2回めの解き直しをすれば良いだけです。なんの手間でもありません。
少し細かいお話ですが、
「英単語を覚えた」という基準について、つばめ学院では「2秒で答えがでる」を基準にしています。
意味を答える場合は2秒で言えること、スペルを書くなら2秒以内に書き始めること。これが基準です。
「environment」
「あー、、、えーっとね。分かるんだよ。覚えた、、、いや、ホントさっき覚えたんですよ。。。。。あ!環境!!」
「正解」
「いえーい!」
これはダメな例です。
これを「覚えた」にカウントする子は非常に多いですが、これは「覚えていない」なので、覚え直しが必要です。そうでなければ、本番の試験では使えないと思った方が良いです。
知らない問題に対応できるか?
ここまで頑張って説明をしたつもりですが、、、それでも中学生の反論は厳しいものがあります。
「先生!いくら繰り返したって、それと同じ問題が出ないと意味ないんじゃないですか?試験では問題集と同じ問題が出るわけじゃないから、知らない問題を解く練習をしないと意味ないと思います。」
という、大変に無邪気な質問を頂くことが多々あります。
それに対する回答です。
「同じ問題すら解けない奴が、なんで違う問題を解けると思うの?」
はい。質問を根本からぶち壊すような回答で恐縮です。。。
こういう質問をする生徒は、実は本質をついていると思います。
ただ、大切なポイントを見逃しています。
全く知らない問題を解くときに、われわれはどう対処するかという点です。
この時期の中1の数学であれば、分配法則やその逆を使うと一瞬でとける計算問題なんかを先生は好んで出題します。
そして、ある程度の準備をしている子であれば勘づくんです。
「これは、、、そのまま計算する問題じゃないな。あ、もしかしてアレか?」
という感じです。
だいたい、類似した問題を解いた記憶はありますので、「アレ」を疑うことはできます。
そして、問題になるのはここです。
悲しいかな「アレ」の事が良く思い出せないんです。定着していないので、場当たり的な苦し紛れの対応をして、結局間違えます。
類似点を思い出した「アレ」を完璧に理解している子は違います。
多少形が違っていても、自分の技術を使いながら、問題にフィットさせる事ができます。
始めてみる問題に対する対応力をどうつけるのか?
それは、自分が知っている問題を完璧に仕上げて、自由自在に使える道具にする事なんです。
あと2週間で今年度最初の定期試験がやってきます。
お子さんは「正しく」勉強を進めていますか?
最後まで読んで頂いてありがとうございます。