2020年7月6日
vol.856
つばめ学院の関口です。
和光市内の公立中学の期末試験が近づいてきました。
日程の早い大和中は試験までもうすぐ1週間をきります。学校の課題は順調に消化できていますでしょうか。
是非とも1週間前には、全ての課題が終わっている状態を目指して頑張って欲しいです。
保護者のみなさまへ
今日のブログでは、定期試験の前後で保護者のみなさまにお願いしたい事を書きます。
「本人が頑張るしかない」のは当然なのですが、ご家庭の環境次第で少しでもその結果が変わるのであれば、なんとかしたいという親心もありますよね。
基本的な考え方は、
お子さんの試験結果に「親は関心がある」ことを「それとなく」伝える事だと感じています。
私がこれまで面談などでお話を伺うなかで、「こういう対応をしていると伸びるよね」と感じた実例をいくつかご紹介できればと思います。
「関心を持つ」
うまくいく実例の前に、うまくいかない実例をお伝えしたいと思います。
塾の仕事をしていると、お子さんの成績がものすごく下がってしまい「どうしようもないので来ました」という場面に遭遇することがあります。
そして、そのような場合に共通する保護者の特徴が1点あるんです。
それが「関心」です。
成績が「かなり悪い」と言って来られる保護者の方の多くが、お子さんの成績を具体的に把握されていません。
定期試験の点数などについて、「はっきりとは分からないけれど、かなり悪いみたい」という状態です。
「本人が答案を見せないので分からない」「点数だけは口頭で聞いてはいる」
とういうような場合もありますが、このような時には最初の面談で「必ずお子さんの答案を確認してください」とお願いしています。
お子さんに「親の関心」をうまく伝えるポイント、フィードバックの仕方にあります。
あるお父さんは娘さんのテスト結果に強い関心を持っていました。
そしてこのお父さんのすごいところは、「毎回のテスト結果を細かく確認」したうえで、本質的な事をぽつりと言って終わりにするところです。
実際に本質的な事でなくても良いかもしれません。一番言いたい「1つ」を絞り込んで手短に伝える。
「もっと字を丁寧に書いた方が点数が上がるよ」
「選択問題なんだから、何か回答しておきなよ」
「分かっていたのに答え方で減点されてしまうのはもったいないね」
ここで「あれも、これも」と言ってしまうとお子さんが「見せない」という方向に意識が向いてしまうかもしれません。
最も避けたいことは「結果が悪い時に親に見せない」という選択肢をお子さんが持つことです。
そのためには、「必ず答案を確認する」こととと「言いたい事は絞り込む」が大切なんだろうと感じます。
やんわりとプレッシャーをかける
冒頭に「学校の課題は1週間前までに終わらせる」と書きました。
これは定期試験で点数を伸ばすための大前提です。
試験1週間前に学校の課題をやっているようでは試験の点数は伸びないですし、逆に今がその状態であれば、課題を1週間前に仕上げることができるだけで大きな前進になります。
そのような「課題やりなさい問題」をうまく解決されたお母さんのお話をご紹介します。
そのお母さんは、あるプリントを最も自分の目に付きやすい冷蔵庫の扉にマグネットで貼り付けるそうです。
あるプリントとは試験範囲表のプリントです。
通常、試験範囲表のとなりに「提出課題」が書いてあります。そのプリントを自分がもっとも目につくところに貼るんです。
そして、時折お子さんに「どこまで終わった?」と声がけするそうです。
私はそのお話を伺って、
「課題の内容まで把握しながら進捗を確認するなんて大変ですね!」
と言ったところ
「いえ、範囲表は全く見ていません。ただ貼っているだけです。あとはたまに"どこまで終わったか?"聞いているだけです」
とのお答えが返ってきました。
これはすごく良いアイデアだと思います。
やんわりとプレッシャーをかけることだけが目的であれば、「親は課題の範囲を知っている(かも)」と思わせるだけで十分です。
そして、「課題やりなさい」よりも「どこまで終わった?」と聞く方がお子さんも答えやすいですし、その質問をするだけでやはり「親は課題の範囲を把握している」ような雰囲気がさらに出ます。
もしも、いまお子さんの成績が良くないのであれば。
まずは親の関心を間接的に伝えてあげて欲しいです。
そして、結果が出た"その時"に備えて、「一緒に喜ぶ準備はできている」という姿勢をとって待ってあげてください。
きっとお子さんはその「姿勢」に応えてくれるはずです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。