「丸付け」で学習効率を上げる!

2020年7月6日

vol.857

 

つばめ学院の関口です。

 

明日で大和中の期末試験一週間前をむかえます。

学校の課題は進捗いかがでしょうか。

毎度、毎度こればかりですいません。。。

しかし、これは塾の教室でも同じです。(いや、生徒に対してはもっとしつこいかもしれません)

まずは明日(試験一週間前)までの課題完成に向けて全力を出して欲しいです。

 

さて、今日は「丸付け」について書きます。

 

 

たかが丸付け、されど丸付け

これを読んで頂いている保護者の皆様にお伺いしたいのですが、お子さんがどうやって丸付けをしているかご存知ですか?

今日の対象は特に「丸付けのタイミング」です。

お子さんが、どんなタイミングで丸付けをしているご存知でしょうか。

 

多くの方が「そんな細かいところまでは知らない」とお感じではないでしょうか。

私もそう思います。保護者の方でもそこまで細かくは知らないことの方が多いと思います。

 

しかし

だからこそ

 

間違ったタイミングで丸付けをしている子は大人の想像より圧倒的に多いのです。

逆に言うならば、正しいタイミングで丸付けをしたらどうでしょうか?

たったそれだけで学習効率が飛躍的にあがるかもしれません。

 

今日はそんなお話です。

 

 

作業なのか勉強なのか

学校の課題や塾の宿題。

どれも生徒にとっては「面倒」な存在だと思います。

とっとと終わらせてしまいたい。。。。

 

そんな気持ちは良く分かります。

私も同じ思いを抱いていましたから。

 

だからこそ

 

どうせやるなら少しでも効率よく学力を向上させたいですよね。

面倒な事に時間を費やすのであれば、その「見返り」を期待して欲しいんです。

 

まず正解を先に書きます。

丸付けは「1ページ」終わるたびに行うことが理想です。

もし自信のない問題があったとすれば、その問題は解いた直後に解答を確認しても良いです。

 

「そんな当たり前のことを、、、」と思った方もおられると思います、が。

その当たり前ができていない子が本当に多いんです。

実際に生徒がする丸付けのタイミングの一番はいつでしょうか。

 

全部が終わった後。です。

 

とにかく全てを解くだけ解いて。最後にまとめて丸付けをします。

私はそれを「作業」と呼んでいます。

「作業」であれば、それは効率的な順序なんです。

「解く」という作業と「丸付け」という作業はまとめた方が効率的です。

 

しかし、それが「勉強」であるならば、逆に非効率になります。

何に対して「効率的」であるかこそが重要です。

 

 

勉強の効率とは?

「勉強の効率」はどう考えれば良いでしょうか。

 

勉強の効率は「適切なフィードバック」に依存します。

同じ量の勉強をしたとしても、フィードバックが適切かどうかでその効果は大きく変わります。

 

勉強の効果全体としては、

「多くの勉強量」と「適切なフィードバック」が両輪となっていると考えられます。

 

「適切なフィードバック」についてもう少し説明させてください。

 

もし全ての問題を解いた後に、一気に丸付けをしたとするとどうでしょうか。

フィードバックは当然ながら「丸付け」のタイミングでかかります。

しかし、十数ページにおよぶ課題の全てを解いた後に一気に丸付けをしたとすると何が起こるか。

ほとんどの問題については記憶の彼方に吹き飛んだ状態で、ただ○と☓をつけるだけの「作業」です。

仮に「あ、そうなんだ」というフィードバックがかかっても、同類の問題と解くチャンスはゼロです。

途中のタイミングであれば、フィードバックの結果を踏まえて次の問題に取り組むことができる可能性があるのに。

 

結論です。

多くの子の勉強方法は「丸付け」のタイミングを正すだけで効率が上がります。

「1ページ」を終わるたびに「丸付け」を徹底する。

同じ事をしていても、その「丸付けのタイミング」をずらすだけで結果がまるで変わるんです。

 

お子さんは「最後にまとめて丸付け」をしていませんか?

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

追記)

今日の教室での会話より

私「○○ちゃん、どう?課題はもう終わりそう?」

生徒「はい!今日で社会は終わります。あとは数学の"丸付け"だけです(キリッ)」

私「ゴラァァ!!!いつも言っておるだろうがぁ・・・(ブログの先頭に戻る)」