受験生はスマホを封印しましょうね

2020年7月22日

vol.860

 

つばめ学院の関口です。

 

昨日、中3受験生のご家庭の多くにお電話をしました。

どのご家庭の保護者様も、明らかに声のトーンが上がり、私もウキウキした気分になれたんです。

今日はそのお話をブログに書きます。

 

どんな電話なのか

いったいどんな楽しい電話だったのか、気にしていただけますよね。

受験生活真っ只中の中3生の保護者のテンションがあがるような電話なんですから。。。

 

電話の内容はシンプルです。

「つばめ学院の関口です。○○くん(さん)がスマホを封印してくれることにしました。日曜日の夜が最後の利用になるそうです。LINEの連絡がとれなくなる事を友達に言うように私も言いましたが、ご家庭でもフォローしてあげてください。」

というお話です。

 

週明けには中3全ての生徒が持っているスマホは教室で封筒に封入してテープでぐるぐる・・・

物理的に封印する予定です。

 

ご家庭の反応

この時期の受験生の保護者の悩みは共通しています。

まだまだ「一心不乱」に勉強している子は少なく、多くのご家庭では親から見て不安を感じる振る舞いが多い時期です。

その不安の一番が「スマホ」であることは明らかです。

 

「え?うちの子が封印するんですか?大丈夫なんですか、そんな事して」

と言いながら、明らかにお母さん、嬉しそう。

 

「それは本人の意思で決めた事なんですか?」

「はい。私は絶対に強制をしません。○○くんが自分の意思で、日曜日でやめる。と宣言してくれました。」

「そ、そうなんですか。。。」

「はいそうです。○○くんが悩みながら決断してくれました。この気持を我々大人が大切にしないわけにはいきませんよね♪大人として確実な行動で応援しましょう!!」

 

どのご家庭も半信半疑の様子ですが、期待の大きさはひしひし伝わってきました。

この後、週明けに何事もなく全員が封印というわけにはいかない気もしますが、大きな一歩を踏み出したことは事実です。

楽しみですねー

 

何を話した?

これで終わるとただの自慢話なので、教室で生徒に話したことも書かせていただきます。

もしご家庭での会話で参考になれば幸いです。

 

つばめ学院では中3受験生がスマホ封印することは毎年の恒例です。

そんな事もあり4月から中3生にはスマホ封印の話を何度かしてきました。

 

その前提で先日のお話につながります。

 

「さてと。今日は中3生のスマホ封印の時期を決めたいんだよね。いつ封印するか。」

「え?もう??」

「いやいや、時期を決めるだけだから。あくまで"いつやめるか"を"いま"決めておくってこと。」

「じゃあ、ずっと先でもいいの?」

「いいよ。自分でそう決めるなら。スマホ封印だって強制までしないから、私は絶対にスマホ使い続けて受験をむかえるんだ。って人はそれで良いよ。ただ、その事を"いま"決めて欲しいんだ。」

 

「封印しなくても良いの??」

「良いんじゃない。自分でそう決めるなら。ただね、その責任はとって欲しいよ。スマホなんて脇におきながら勉強すんだから、そりゃスマホ封印した友達との間に差はできるだろうし、最終的には出願する高校の偏差値が想定よりも下がる可能性は高い。そりゃそうだよね?そのくらいは分かってくれるでしょ?その上で封印しないんなら、強制のしようがないよ、俺だって。」

 

「いったん、ここで希望を聞くよー。絶対にスマホ封印はしないって人いる?スマホを使い続けながら受験するって子いる?あ、いや、良いとか悪いじゃなくて、そうしたい人って意味だよ」

 

---挙手ゼロ---

 

「ほう。誰もいない、でいい?」

「そりゃ、さすがにね。。。受験の前にはどっかで封印しないととは思うよ。」

「了解^^ じゃあ、次は時期の問題ね。」

 

「先生!夏休みが終わってから。秋になってからでも良い?」

「いいよ。っつーか、俺が決める事じゃなくて、君らが自分で決めることだけど。良いも悪いもないし。」

「あ、じゃあ俺は冬にしよっかな?来年でもいいんだよね、俺がそうしたいなら。」

「もちろん、お前が心の底からそうしたいならそれでいい。ってか、決めるの俺じゃないから。繰り返すけど。」

 

「えー、、、いつが良いのかな。なんか迷ってきたぁ、、、」

「えっと。俺からいっこアドバイスね。ま、当たり前の話なんだけど。いい?」

「え?先生、なに?」

「いまの話でさ、秋に封印しますって子がいました。他に冬に封印しますって子もいましたと。どっちが偏差値あがりますか?って話だと秋の子だよね。先に封印しているから。あ、これ、先輩たちのデータがあるからいつでも見せるよ。」

 

「なにそれ?結局、早く封印しろって話?」

「そう。だって、その方が偏差値あがるから(笑)。先輩のデータみる?」

「見ない!じゃあ、先生は実際のところは"いつ"が良いと思ってるわけ?あるんでしょ!どうせ!」

「うん。ある。今週末に友達に連絡して、週明けに封印。これがベスト。だって、最短だから。」

「????今週末??来週から??」

 

「はーい、ここで2回目の希望調査をとりまーす。希望調査ですから。あくまで自分の"希望"で答えてくださいね^^」

「え?なになに?なんの希望?」

「では質問。今週末の日曜日を最終期限としてスマホを封印する。週明けに電源を切ったスマホを持ってきて、封筒におさめてテープぐるぐる状態。そこから受験が終わるまではスマホを完全封印!!やりたい人はいますかー?」

 

2名の手が挙がる。

「了解しました!○○くんと○○さんは、今週末を最後にスマホを封印するね。素晴らしい!!自分の意思でそれをするなんて素晴らしいよ。というか、頭が良い!!シンプルで明らかに正しい選択と行動をとったわけだからね。他にいる?」

「ちょ、ちょっと待ってよ。」

「ほい。待ちますよ。気持ちの整理ができるまで。」

「えーーー。マジかよ、、、無理だろ。」

「だから、無理すんなって(笑)お前がやりたくないならやらなくて良いよ。ただ、"やる"って言った友達がいるだけだから」

「先生、マジで性格悪いね。」

「良く言われる^^ でも、後で感謝されるのが俺の自慢」

 

中学生が思い悩む時間はありましたが、その後10分ほどで今年は全員が今週末をもってスマホ封印すると宣言しました。

私は最後の仕上げをします。

 

「はーい。みなさん、お疲れ様でした。特に○○さん、1年分くらい悩んだかもね^^ せっかくみんなが決断してくれた事です。俺は大人として君たちの決断に敬意を払います。だから、今日の授業が終わったら全員のお家に電話をかけて親御さんにこの事をお伝えします。いっときの気の迷いでは終わらせません。言ったからにはやってもらいます。必ず行動につなげよう。それが君たちの幸せに必ずつながるはずだからね!」

 

ほとんどの生徒の顔つきが厳しいものに変わりました。

残りの生徒は青ざめていました。。。。

(そして、ブログの先頭に戻る)

 

 

お子さんはまだスマホを使っていませんか?

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。