100%効果の出る英語学習法

2020年9月8日

vol.863

 

つばめ学院の関口です。

すっかり1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。前例のない夏期講習を終え、塾内も少しずつ落ち着きを取り戻してきました。

私もまたしっかりブログの更新をしていければと思います。

 

今日は「100%効果の出る英語学習法」について書きます。

簡単な事ですが、これをやるだけで確実に英語の力がつくという話です。

 

 

音読が最強という話

英語の学習において、音読は「最強」の勉強法です。これが結論です。

私だけでなく、多くの英語講師の先生方が「音読」を強くお勧めしています。

今日のブログでは、「なぜ音読で英語力があがるか」についてご説明しようと思います。

 

とはいえ、その最強の「音読」は多くの生徒がやっていません。

あまりにやらないので、つばめ学院では授業の中に音読を組み込んでしまったほどです。

やれば効果があるにもかかわらず、多くの生徒がやっていない音読。

これをやらない手はないと思うんです。

 

私が授業で音読を取り入れる以前の状況をお話します。

「音読は100%の勉強方だ」という話を30人にしたとします。

そのうち、家に帰ってから実行に移す子は10人もいなかったかもしれません。

2ヶ月後に継続している子は1人もいれば良い方。そんな程度です。

 

その一因として、「音読でなぜ英語力が上がるのか」が分からない。という事もあったのではないかと反省しています。

 

という事で、今日のブログでは「その理由」をお伝えしようと思います。

 

 

「戻れない」事の意義

音読をするうえで最も大きな意義の1つが「戻れない」という制約です。

 

Do you know that man who is playing soccer over there ?

という文章を音読するとします。

当たり前ですが、これを必ず左から順に読み上げながら意味を理解しないといけません。

ところが、英語と日本語の訳にこだわりすぎると、そうはなりません。

「あなたは、むこうでサッカーをしている男性を知っていますか?」

という日本語訳では、左から順に意味していません。

 

しかし、音読をするだけで、この理解を強制的に「左から順に理解する」という事ができます。

「あなたは知っていますか / あの男性を / むこうでサッカーをしている」と、無理やりスラッシュで区切って理解させる英文読解の方法も世の中にはあります。

日頃から音読に慣れている子にとっては、「いまさら」というお話になってしまいます。

音読を進める際に「意味を理解しながら音読しなさい」というのはそういった理由からです。

 

英語を理解して自由に使う人は、当然ながら「英語の語順」で内容を理解しています。

当たり前の事です。

その「当たり前」ができない子ほど、英語が苦手になります。それは頭の良し悪しではありません。

単純に英語に対するアプローチが間違っているだけです。

 

「英語を英語の語順で理解する」という事が、音読をするべき大きな理由の1つです。

 

 

視野を広げる音読

音読をするうえでは、少し余裕のできた子から「英語らしい発音」を意識するように伝えています。

ネイティブのような発音を目指すかどうかは個人の好みで良いと思います。

しかし、自分の中で「正しく使い分ける」意識は大切です。

 

「think」と「sink」を自分なりに言いわける「意識」は大切です。

良く出る単語の発音問題としては、「the」の意識は非常に意義があると思っています。

「the」を「ザ」と読むのか「ジ」と読むのか、今日はその説明は割愛しますが、使い分ける意識は大きいです。

 

実際の英文で考えます。

Do you know the(ザ) story of “The(ジ) Ant and the(ザ) Grasshopper”?

-「アリとキリギリス」のお話を知っていますか?-

 

このような「ジ」と「ザ」の使い分けといった細かい事は、本当に「英語力の向上」に役立つのでしょうか?

これは、はっきりと「役立つ」と言えます。

 

その理由について書きますね。

大切な事は「視野の広がり」です。

「the」を「ザ」と読むのか「ジ」と読むのか。それは、「その後の語」を見ないと判断がつきません。

自分が読もうとする語の更に先を見ながら読む。その視野の広がりは確実に英語力の向上に貢献します。

 

別の英文を出します。

I saw the(ジ) old woman who were walking in the(ザ) park.

 

英語の苦手な子に音読してもらうと良くわかるのですが、その子の頭の中には

「I」「saw」「the」「old」「woman」...

と単語が1つずつ現れています。

他方で、普通にこの文章を理解する子の頭の中はどうでしょうか。

 

「I saw the old woman」「who were walking」「in the park」

というように、ある程度の「カタマリ」で理解しています。

「1語ずつ」なのか「カタマリごと」なのか、この意識の違いは決定的に重要です。

 

そして、その意識を強制的に改善する方法が「音読」なのです。

 

音読は「ただ読めば良い」というものではないかもしれません。

しかし、できる事から少しずつ意識していけば大丈夫です。

まずは「音読をする」という第一歩が非常に大切なのではないでしょうか。

 

 

 

お子さんは「音読」していますか?

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。