モチベーションを爆上げする!(かも)

2020年11月11日

vol.872

 

つばめ学院の関口です。

 

11月に入りました。外の空気が少しずつ冷たくなってきています。

寒さの厳しさにともない、受験勉強も激しさを増します。

外の寒さと反比例するように、教室内の「熱」が上昇してくる。この時期の塾はそんな空間になります。

 

 

今日のお話

今日の教室での出来事からお話を始めようと思います。

 

今日はある生徒のために、お手製のカレンダーをつくりました。

自分が「いつまでに何をするのか」が見えなくなってしまった子のために、時系列に「課題の納期(宿題を含む)」が見えるようにしたものです。

 

私が期待しているのは、この事で生徒の課題に対するモチベーションが上がるかもしれないという事です。

 

今日のブログでは、「納期管理とモチベーション」について書いていければと思います。

 

 

シングルタスク化する価値

私は塾の業界に入る前は10年ほど一般企業でビジネスマンとして働いていました。

10年間で2社に在籍しましたが、どちらの職場でも「プロジェクト型」のお仕事をさせてもらっていました。

 

特にプロジェクトマネジメントに関わる方であれば、

「いろいろある仕事に優先度をつけて、何をどの順番にやるか」を決める仕事は、わりと価値のある仕事である。

という事をご存知かと思います。

数あるタスクを「シングルタスク化」するお仕事です。

 

お仕事の型によらずとも。仕事の優先度を決めずに、目に入ったものから闇雲に進めて大切な仕事の納期を守れない。

そんな新人さんはどの職場でもいるのではないでしょうか。

私もそんなビジネスマンの一人でした。新人の頃だけでなく、、、

 

「何をどの順番にやればゴールに辿り着くのか」

程度の差こそあれ、これは大人にとっても簡単な事ではないのだと思います。

 

裏を返すと、「何をどの順番にやれば良いか」が明確になれば、そのタスクの難易度は一気に下がるはずです。

 

 

中学生にとってのシングルタスク

つばめ学院では、「学校の課題は試験の1週間前に終わらせる」というルールがあります。

この原則を守ってもらうために、私は2-3週間前から生徒達に声がけをしています。

「学校の課題終わった?どの教科が残ってる?あと何ページ?」

試験範囲がわからない場合は、今の学校で進んでいる範囲までを徹底的に追いかけます。

 

この時に使っているのが、「シングルタスク化」なんです。

「課題進んでる?困ってたりしない?」

「あ、、、進んでないです。結構、今回はヤバそうなんです。」

「何がヤバいの?どうヤバいか教えてよ。そしたら、俺が何か言えるかもしれないじゃん。」

「社会の範囲がメッチャ広いんですよ、たぶん。で、そうなると課題終わらすのに、結構時間かかりそうで、、、」

「うん。分かった。じゃあ、逆に範囲の狭そうなやつはある?」

「うーん、、、英語はあんまり進んでないかも。。。」

 

中学生の課題の場合は、「何をどの順番に」という内容はあまり重要ではないです。

とにかく、「決める」ことの方が圧倒的に大切なことが多いと感じています。

 

「じゃあさ、今週は土日も含めてあと3日あるよね。」

「はい。」

「範囲の狭い英語を今の授業範囲まで終わらせる。で、範囲の広い社会は○○まで週末に終わらせる。その結果を月曜の塾で俺に見せる。これならできる?」

「あ、それならできると思います。」

「分かった。じゃあ、まずは全力でそれやって。それができたら次の事を話そう。まずは英語と社会ね。」

 

いつまでに何を。

を、具体的に誰かが決めてくれる事で見通しが一気に明るくなる事があります。

見通しが明るくなる。という事はモチベーションが上がるということと同じです。

そういった細かい指示が、中高生のモチベーションを一気に上げることがあるんです。これは塾の現場で見ていると痛感する事実です。

 

もし、お子さんが「家で何もしない」のであれば、、、

それは「やる気がない」のではなく、「見通しが立たない」だけなのかもしれません。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。